那覇のサンセバスチャン
南国の夕暮れどき。
昭和30年代の姿を残す
昔ながらのマチグヮーは
昼とはまったく異なる顔になる。
那覇のサンセバスチャンへいらっしゃい。
薄青い空に灰色の雲が広がってきた。
心なしか風も強くなってきたような。
台風18号がまもなく九州上陸らしい。
予想進路は相変わらず日本列島縦断コースのよう、
北海道も今夜から雨・風が強くなりそう。
連休後半は台風に警戒。ですね。
さて、夏の沖縄旅・終盤6日目リポートを続けましょう。
本島南部の南城市クラフト散歩を満喫した後、
夕暮れの那覇の街へ散歩がてら、坂道の帽子屋さんへ。
毎年通う県庁前の帽子セレクトショップ「analogue」で
オーナーの比嘉さんと楽しい再会、お気に入りの帽子もゲット、
大きなミッションをまたひとつ完了、
ほっと一安心、さあ、今宵は念願の市場飯へGO!
総じてレベルの高い那覇の飲食店、
人気店は予約必須のところが多いのですが、
旅の終盤6日目はちょっと冒険、あえてのノー予約。
まさに風の向くまま、気の向くまま、
ぶらりディープなマチグヮー・ホッピングを決行です。
めざすは飲んべぇの聖地「栄町市場」。
ゆいレールの安里駅から歩いて5分。
昭和にタイムスリップしたようなマチグヮー(市場)が出現。
レトロな裏路地に肉屋、八百屋、雑貨屋に花屋などなど
昼間は生活に密着したお店がひしめく「栄町市場商店街」は
日が暮れるとぐっと大人のムードに。
昼とは夜はまったく違う顔に変身するのです。
時刻は夕方5時半ごろ。
お総菜屋の店先などにテーブルや椅子が出され、
地元のおじさんたちや若者グループが早くもほろ酔い。
南国の夏の日はまだ高い。だがここは既に飲んべぇ天国。
夕方になると黒いベレー帽のおっちゃんたちが湧きだし(笑)
バルが立ち並ぶ路地を飲み歩く姿に似ている、と
ある雑誌がこの光景をこう表現していた.
「そうだ、栄町市場は、那覇のサンセバスチャンだったのか」。
まさに。行ったことはないけど(笑)、
ここは那覇のサンセバスチャン。
老いも若きも、地元の人も観光客も、分け隔てなく、
安くて美味しいつまみを出す小さな店をはしごする。
タパスがアテ、バルが屋台、スペイン語が沖縄言葉、
パスポートなしで行ける人生を楽しむための幸福劇場だ。
ゆいレールで行けちゃう極楽空間。
栄町市場に地図はご無用。
ディープな路地(すーじぐゎー)をくねくねくねくね。
日が沈む前に既に大盛り上がりの賑わいを眺めながら、
あちこちから漂ってくる美味しい匂いに誘われるまま、
今宵の一軒目を探すのが正しい(笑)歩き方。
というか、迷い方。
もつ煮、串揚げ、串カツ、
赤紙の品書きがずらりと並ぶ昔ながらの屋台に、
自家製ハムでワインを飲ませるお洒落系や
近所のお惣菜持ち込みOKの太っ腹屋台まで。
くねくね歩く旅人に美味しい匂いが誘惑してくる。
そんな迷子を楽しみながら、実は心は決まっていた。
那覇のサンセバスチャンで台湾にワープ。
空間認識がくらくらしてきそうな食の迷宮、
夕暮れになると一際行列ができる名店が。
怪しげな角を曲がるとそこは台湾夜市?
もうもう上る湯気、食欲をそそる香辛料の匂い。
アフアフ、アツアツしながら点心を頬張るお客さん。
あった!
大きな看板には「おかずの店 べんり屋」とある。
自慢の料理と看板が超ミスマッチな栄町市場一番の人気店、
「べんり屋 玉玲龍(イウリンロン)」。
噂通りの超満員、さあ、座れるか?
美味さ悶絶、明日へと続く。
(写真は)
うふふ、運よく座れたよぉ~♪
那覇のサンセバスチャン
栄町市場で記念すべき乾杯!
一軒目でノックアウト。
絶対、行くべし。

