素敵にどぅかてぃ

生きものは

面白い、可愛い、

不思議でいとおしい。

だから自由に手が動く。

一本一本に命が輝く。

8月も今日でおしまい。

朝の空気も日ごとにひんやり感が増し、

素足や半袖がちょっと肌寒くなってきました。

ああ、大好きな夏が行こうとしています。

が、夏の沖縄旅2017、終盤6日目リポート、

あの青空を想い出しつつ、続けましょう。

本島南部・南城市クラフト散歩。

青い海と聖地と工芸の街を訪ねています。

最初にやってきたのは

手染の布でさまざまな作品を創る田原夫妻のユニット

「Doucatty(どぅかてぃ)」。

どアップの山羊や足を自由に広げるタコなどなど

布をキャンパスに沖縄の動物や植物が

明るく元気な色使いと自由なデザインで描かれた作品たちは

「持っているだけで幸せになれる」と大人気。

京都出身の美術家、幸治さんが原画を担当、

その自由でおおらかな手描きの線を活かし、

南城市生まれの琴子さんがレイアウト、デザイン。

生き物の面白さや可愛さ、不思議に惹かれ、

その習性や動き方などを徹底的に調べるという幸治さん。

シュノーケルで海に潜って見たサンゴの姿が

美しい連続モチーフのピンクサンゴへと昇華。

夫婦二人でオンリーワンなアートを創造する工房は

どこもかしこも魅力にあふれていました。

特に人気の手染の手ぬぐいシリーズから

ど迫力な「アカジンミーバイ」に決定。

布袋様のような福々しい笑顔が魅力的な幸治さんが

自ら商品を袋に入れてくれた後、

「ちょっとお待ちくださいね」とおもむろに作業机に。

ん?何を、待つの?

芯の柔らかな鉛筆を手に取り、白い紙に向かう。

「RECEIPT」と書いたかと思うと、

さらさら・・・ささぁ~・・・!

うっわぁぁぁぁ~!

目の前で大きな目に水玉模様のお魚が描かれていくぅ~。

出来上がった絵の下に

「アカジンミーバイ 1500」と書き添える。

まさか、まさかの「手描きレシート」!

「うっわぁ~、感激ぃ~、嬉しいですぅ~」と興奮する旅人。

「描くのが、好きなんだよねぇ~」。

美術家はむふふと笑いながら鉛筆を楽しそうに走らせ、

世界に一枚だけのレシートを描き続ける。

「ありがとうございます」も日付も金額も手描き、

その下の余白にも沖縄の魚たちが

さらさら、さらさら描き加えられていくのでした。

なんて素敵なサプライズ。

アートが生まれる瞬間をライブで堪能できるなんて。

丸っこい可愛い字体で「Docatty」とサイン完了。

そういえば・・・?

「Doucatty(どぅかてぃ)ってどういう意味なんですか?」

気になっていたことを聞いてみると、

美術家はまたまた、むふふといたずらっぽい笑みを浮かべて

こう答えたのでした。

「自分勝手。沖縄の言葉でね」。

なんて素敵な自分勝手。

沖縄に暮らし、豊かな自然、文化、歴史に触れ、

自由に浮かぶ着想やイメージを一本一本の線にこめる。

作画、デザイン、レイアウト、プリント、まで

自分たちが創りたいものを自分たちのやり方で創る。

手間がかかっても、たくさんの人に売れるデザインじゃなくても

最低一人の人が気にってくれたらそれでいい。

なんて素敵な「どぅかてぃ」。

亜熱帯の緑に囲まれた開放的な工房。

入口では大きなバナナのシンボルツリーがお出迎え、

お庭に芭蕉がたくましく生い茂り、

沖縄や地球の輝きをそのまま写し取った、

シルクスクリーンの型紙が揺れている。

楽園のような工房で楽しく自由に創られた作品たちは

使う人も楽しく、元気にしてくれる。

南城市佐敷地区。

琉球王朝を統一した尚巴志の生まれ故郷。

昔ながらの小道が入り組む迷子必至(笑)の住宅地にある工房に

汗を拭きつつ、次から次へとお客さんがやってくる。

どぅかていファンは最低一人どころじゃなかった。

誰もが一目で大好きになる。

自分勝手、最高。

(写真は)

手描きレシート、絶賛制作中。

「Docatty」の田原幸治さん。

アカジンミーバイの手染手ぬぐいも

手描きレシートも額装したくなる。