季節の生搾り

一番搾りに

弐番搾り。

季節の違いを味わう

贅沢な生搾り体験。

何月がお好き?

夏の沖縄旅4日目は本島北部やんばるドライブ。

那覇から本島北部を貫く沖縄自動車道で終点許田へ。

さらに山越えして東海岸の東村で超レアなお宝パインをゲット、

地元スタッフお勧めの隠れ家茶屋でランチした後は

壊滅的な台風被害から再生途中のヒロコーヒーファームを訪ね、

再び山を越えて大宜味村の「田村窯」で夢の登り窯を見学し、

午後3時過ぎ、ドライブ最後の立ち寄りスポット、

「大宜味シークヮーサーパーク」にやってきました。

去年の春にオープンしたばかりの最新施設で

まだガイドブックにもほとんど載っていないのですが、

許田ICの道路情報ターミナルで地元ガイドさんから

「月ごとのシークヮーサーが味わえる」との耳寄り情報が。

長寿の里、芭蕉布の村せある大宜味村の特産品シークヮーサー。

小さくて酸っぱくて香り高くて美味しい柑橘類ですが、

あるようでなかったテーマパークができたとは興味津々、

さっそく中へ入った途端、ジュースの木がお出迎え。

大きな木の幹の真ん中の蛇口をひねると

おおお~シークヮーサージュースが出てくるではありませんか。

テンション上がる~。大人もはしゃぐおもてなし。

一面ガラス張りの向こうは加工工場。

収穫の最盛期には毎日村内から運ばれてきたシークヮーサーを

洗浄し、大きな機械で搾る過程が見学できるそうですが、

その日はゴーヤーの加工をしていました。

「そして、こちらへどうぞ」。

イケメン男性スタッフが次に案内してくれたのが

建物の一番奥にあるジュースコーナー。

幾つかのサーバーが並ぶ上にシークヮーサーのイラスト。

その色が緑からオレンジへと徐々に変わっている。

「月ごとで味が違っていくんです、どうぞ飲み比べてみて下さい」。

来たぁ~、これだぁ~、月ごとのシークヮーサー!

シークヮーサー。

沖縄ではひらみレモンとも呼ばれ、すだちやレモンに近い柑橘類。

収穫期は9月から12月頃までで、青くて酸っぱい果実は

熟してくると黄色く色づきやや甘みも加わってくるのです。

夏に収穫されるのはいわゆる「青切り」、緑の宝石で、

冬になってオレンジ色に熟した実は「くがに(黄金)」。

収穫は9月から始まりますが、加工し商品にする場合は

それらをすべて混ぜ合わせて均一な味にするのですが、

このパークでは月ごとのシークヮーサージュースを

ストレートで味わうことができるのです。

「9月の居一番搾りは酸っぱさが際立ち苦みもある大人の味で、

料理には合いますが、ゴクゴク飲むにはちょっとしんどいかも。

今日は10月の弐番搾りと12月の完熟搾りをご用意しています」。

ほぉ~、面白い、一番搾りに弐番搾り、ビールかワインみたい(笑)。

ではさっそく、10月収穫の「弐番搾り」をいただきます。

ごくん・・・おおお~、ちゃんと酸っぱいけど苦みはさほどでも。

香りも爽やかだし、パンチのある味わい、ですな。

続いて12月収穫の「完熟搾り」を。

ごくん、ごくごく・・・ほぉぉぉ~、ごくごくいけちゃいそう。

酸味も和らぎ、ほのかな甘さも感じる。

青切りの鋭い酸っぱさは影を潜めている。

ああ、あれよねぇ~、思い出しました。

数年前の冬に大宜味村を訪ねた時に立ち寄った「笑味の店」。

大評判の長寿料理を堪能し、お店を後にしようとした際、

庭先にオレンジに色づいたちいさなみかん?を発見。

「どうぞ、お好きなだけお持ちください。

完熟したシークヮーサー、くがに、ですよ」と

女将さんが持たせてくれたっけ。

そうだそうだ、「くがに」=黄金、言葉通りの味に感動。

収穫期によってこんなに味が違うなんて。

さらに驚くのは「月ごとの果汁」に「月ごとのジャム」もある。

9月、10月、11月、12月と一か月刻みのシークヮーサージャムなんて

沖縄中探しても、ここにしかないかも。超珍しい。

うわぁ~、どうしよう、何月にしようと嬉しい悲鳴。

何とクラッカーまでちゃんと用意されていてすべて試食可能。

青切りの9月から順番に季節代わりのジャムをしっかり試食。

パンチの効いた一番搾りとまろやかな完熟のジャム、

バランスの取れた二番搾りの果汁などをチョイスしお買い物完了。

時間があれば併設のレストランでヘルシーな島野菜料理なども

試したいところですが、そろそろお暇の時間。

シークヮーサー栽培が盛んな大宜味村ですが、

高速終点の名護市からも30分はかかる場所にあえて観光施設を

オープンしたのは実は沖縄特産物を通信販売する会社だそうです。

たくさんの実ができるものの、生産農家さんは年々高齢化し

加工が追いつかなくなる心配もあり、周辺農家さんと協力体制を作り、

生産・加工・販売までの6次産業化をすることで、

大宜味村のシークヮーサーのブランド価値を打ち出し、

長寿の里の特産物を守ろうというプランの一環なのだとか。

シークヮーサーにはビタミンC、B1、カロチンのほか、

特多く含まれるノビレチンという成分には

血糖値や血圧を下げる作用や発がん抑制、

痛風やリウマチの予防に有効との報告もあり、

その効能には大きな注目が集まっていますが、

一時的な健康ブームに躍らされず、村を担う農産物として

計画的に6次産業化しようという試みは注目ですね。

那覇から車で2時間半。

シークワヮーサーの季節搾りを飲み比べできる

たぶん唯一の美味しいテーマパークがありました。

やんばるドライブの魅力的な立ち寄りスポット。

ジュースの木が待っています。

(写真は)

大宜味村シークヮーサーパーク。

本日は弐番搾りと完熟搾りを飲み比べ。

青切りもいいけど、くがに(黄金)もね。

小さな柑橘果実の世界は広かった。