南城市クラフト散歩
濃密な亜熱帯の緑と
青い海に抱かれて
古からの坂道、細道、小道を
のぼったり、くだったり。
迷子も楽しいクラフト散歩。
その前に・・・今朝6時02分。
突然スマホからただならぬ警告音が。
北朝鮮ミサイル発射を知らせるJアラート配信。
ニュースでは知っていたけれど、まさか本当に。
夫は仕事、一人、朝のリビングで、固まった。
テレビ画面は即、NHKも民放各社も速報体制に。
雨が降り続く灰色のはるか上空を見上げるが何も見えない。
何も見えないが、感じたことのない恐怖を感じました。
しばらくニュースから目を離せない日々が続きそうです。
ざわめく心を落ち着かせながら、
夏の沖縄旅2017リポートを再開しましょう。
本島をその日気分で気ままにめぐる今回の旅も終盤6日目。
旅の前半は台風接近の影響で時ならぬスコールも体験しましたが、
いつもの真っ青な夏空が戻ってきました。
青い海と空と素敵な工房が集まる本島南部をめざしましょう。
夏の南城市クラフト巡りであります。
那覇市内から30分ほどの南城市は
絶景の海カフェや久高島、斎場御嶽といった聖地で知られ、
心に沁みる風景、美味しいもの、文化歴史などなど
さまざまな旅の楽しみが満載された注目スポット。
なかでも陶器や染物など個性豊かな工房が集まっていて、
工芸好き、クラフト好きにとっては魅力いっぱい。
時間の許す限り、工房巡りを楽しみましょう。
のんびり那覇の定宿ホテルを出発、
まず目指したのは南城市佐敷地区。
今から600年ほど前に琉球王朝を統一した
尚巴志が生まれ育った由緒ある土地で
知念城跡や御嶽など歴史遺産があちらこちらにあり、
昔ながらの古道に沿って現在の街区ができているせいか、
まあ、とにかく、道がわかりにくい。
はたしてたどりつけるか?最初の目的地。
めざすは「Doucatty(どぅかてぃ)」。
持っているだけで幸せになれる、と噂の手染工房です。
沖縄の動物や植物をモチーフにした、
鮮やかな色使い、自由でおおらかなデザインの作品たち。
ある本に載っていた写真にもう一目惚れ。
絶対、この目で実物を見てみたいと思っていたのでした。
場所は・・・南城市佐敷新里・・・ね。
一応、ナビに入力、案の定、ピンポイントデータはなし。
もう、慣れました(笑)。
歴史のある場所ほど、道は入り組んでますからね。
ま、名誉のピンポイントデータなしってことで、
おおまかな場所を頼りにとりあえず行くしかない。
スマホのグーグルマップも駆使して、
琉球王朝以前の佐敷の古い街区をぐるぐるぐる。
多分・・・この辺のはず・・・なんだけど・・・。
サトウキビや芭蕉が茂る亜熱帯の緑と
歴史ある街並みが網目のように入り組む独特の景観。
眺める分には味わい深いが、ドライバーは半泣き(笑)。
当たらずとも遠からず・・・なんだけど、
どこにあるんだ?「Doucaty」・・・。
起伏のある地形、
坂道をのぼったりくだったり、
細道、小道をくねくね曲がったり。
車一台通るのがやっとの昔ながら街並みにもうお手上げ。
地区の会館らしき建物の駐車場に車を停めて、
最後の手段、工房に直接電話をかけてSOS発信。
「あの・・・近くまで来てるはずなんですけどぉ」と泣きつく旅人。
電話の向こうから明るく優しい女性の声が。
「ああ、本当にわかりにくいんですよねぇ、今どちらですか?」
「地区の会館みたいなとこです」
「はいはい、わかりました、そのまま車の中で待って下さい、
すぐお迎えに行きますから~」
って、いいんですか~?申し訳ない!
ホントに近くまで来てたのね~。
電話を切って、ほどなく、素敵な笑顔の女性が
迷子のレンタカーに手を振りながら近づいてきました。
「ごめんなさいね、迷いましたでしょ?
駐車場が今ふさがっているので、ここに車おいて、
歩いてもらっていいですか?ホントすぐですから」。
いや、何から何までほんと申し訳ない。
迷子の旅人をきさくにお迎えに来て下さった
この女性こそ「Doucaty」のマダムなのでした。
手染めの布や服などを作る田原夫妻のユニット
「Doucaty(どぃかてぃ)」。
明るく元気の出る色使いが生まれる工房をめざし
歴史ある小道をてくてく歩く。
「こちらです、どうぞお入りください」。
芭蕉が生い茂るお庭。
開放的な建物の前のシンボルツリーは
大きな大きなバナナの木。
楽園画家ゴーギャンのアトリエみたいだ。
これは楽しい作品に出会えそう。
うふふ、迷子になった甲斐がある(笑)。
自由でおおらかな
どぃかてい物語は
明日へと続きます。
(写真は)
工房の佇まいに感動。
亜熱帯の島ならではの楽園構造。
ここで暮らしたくなるぅ~。

