今帰仁マクロビオティック

青い海を望む高台。

赤瓦に無垢な板壁の

おとぎ話みたいなカフェ。

今帰仁マクロビオティックは

海と森からの贈り物だ。

夏の沖縄旅2017の5日目は本島北部本部半島をドライブ中。

絶景中の絶景「備瀬のワルミ」(現在は立ち入り禁止)に

幸運なことに立ち寄らせてもらい、感謝とともに聖地を後に。

四半世紀ぶりに世界遺産「今帰仁城跡」をじっくり巡り、

亜熱帯の森の小道を迷子になりながら(笑)、なんとか

今帰仁村の東シナ海を見下ろす高台にやってきました。

ず~っと気になっていたカフェに到着です。

幹線からかなり山側へ走った高台に

まさかの別荘分譲地がいきなり開けていたのには

いささか驚きましたが、

確かに絶景度の高いこのオーシャンビュー、

毎朝この青いい海を眺めながらモーニングコーヒーなど

飲みたくなる気持ちもわかります。

今帰仁村でバカンス、う~む羨ましい。

その高台の一番奥。

眼下に真っ青な東シナ海を望む場所に

ぽつんと、そっと、それは健気に、

本当におとぎ話のように一軒のお家が建っています。

いい具合に陽に焼けた赤瓦と無垢の板壁が健やかな建物が

「カフェ こくう」であります。

もう、その佇まいを見ただけで、癒される。

自然豊かな北部には清らかなカフェが点在していますが、

ここも何時間でもず~っと深呼吸していたくなる感じ。

入口に「こくう」と書かれた小さな看板に導かれて

無垢の木の扉を開けると・・・

小さなサンダル、大きなスニーカーなどなど

小さな玄関のたたきが様々なサイズの靴で既に満杯。

まさかの、いやいや想定内も満席、人気カフェですものね。

「申し訳ありません、今満席で、少しお待ちいただけますか?」

女性スタッフが申し訳なそうに対応してくれます。

いいえ、いいえ、たどり着けただけで満足。

急ぐ旅でもなし、ゆるゆると青い海など眺めながら

すきっ腹をなだめていると(笑)、

「お待たせしました、お席のご用意ができました!」と

ほどなく先程のお姉さんがわざわざ外まで出てきて、

腹ペコ旅人を案内してくれました。

旅のわらじ、いや夏サンダルを脱いで店内へ。

高い天井、海側には一面大きな窓、気持ちよいテラス席も。

無垢材の木の床の優しい感触が素足に心地よい。

和む、ゆるむ、ほっとする。

窓側の席から青い海と亜熱帯の森、両方の景色に見とれながら、

おっと、まずはオーダー。

地元の無農薬野菜のお惣菜が色々載った本日のプレートを注文。

さあ、どんな島野菜に出会えるのでしょう。

「お待たせしました、本日のプレート、です」

「玄米ご飯をお味噌汁です」「本日のてんぷらです」。

食べる人のリズムと共鳴するように

気持ちよく作りたてのお料理が次々と運ばれてきます。

あっという間にテーブルは今帰仁島野菜まつり。

う~ん、どれも美味しそう。

胡麻クリームを添えた翡翠色が美しいうりずん豆。

ゴーヤとパプリカとキヌアのサラダは

シークヮーサードレッシングが爽やか。

昆布や島人参で造った沖縄風マクロビ版松前漬けは

イカを使っていないのに旨みが抜群。魔法みたい。

夏が旬のハンダマ―の白和えも優しい味わい、

ナーベラーと厚揚げ入りのラタトゥイユの美味しさは脱帽もの。

沖縄の夏野菜、トマトと相性いいのは納得。

そして揚げたて熱々のてんぷら。

大きな青い葉は何だろう・・・?

サクッ・・・カラリと揚がった天ぷらを口に入れた瞬間、

ふわぁ~と実に鮮烈な香りが鼻腔を駆け抜けていった。

「今帰仁で今朝採れた、大葉です。この農家さんのは

元気なんですよね~」とお店のスタッフが教えてくれた。

ほえっ?大葉・・・?スーパーで買うサイズの倍はある。

まさに、大きい葉、であります。

自然豊かな今帰仁村の畑で育った大葉は超健康優良児だった。

地元の農家さんが丹精した無農薬野菜、有機野菜など

素材選びは徹底しながら、料理のアイデアはあくまでも柔軟。

へちま入りの南仏風野菜煮込みや島野菜の松前漬もどきとか、

目にも舌にも楽しく、発見に満ちたマクロビ料理に感動。

「野菜だけでしょ~?マクロビってお腹いっぱいになるのぉ~?

なんか物足りなくなぁ~い?」なんてイメージをお持ちの人こそ、

迷ってでも「カフェ こくう」を訪ねることをお勧めしたい(笑)。

マクロビって、こんなに美味しいんだ、満足できるんだと

目からウロコ体験がきっとできるはず。

そしてお料理とともに味わいたいのが器。

軽やかでポップで個性あふれる色使いと形が魅力。

今帰仁村在住の小泊良さんの作品との美味しい協奏曲。

元気な今帰仁の島野菜とアイデア溢れるレシピと素敵な器。

見て、食べて、心も体も元気になれる。

今帰仁マクロビは旅人にとってのスタミナ回復料理だった。

しかも板の間でのんびり過ごす心地よさといった。

日暮れさえ迫ってこなければ、いつまでも長居してしまいたくなる。

なんか、センスの良い料理上手のおばあちゃんちに来た気分。

おっと、まずい。

あまりの居心地の良さに、うっかりうたた寝してしまいそう。

せっかく遠出してきた本部半島、

日が暮れる前にまだ立ち寄りたいスポットがあったのでした。

根が生えたおお尻を、よっこらしょっとあげて、

「すっごく美味しかったです」とお勘定をすませ、

お店スタッフの笑顔に見送られて、旅は続く。

次なるミッションは

離島の仏蘭西菓子店。

絶品島マカロンだってぇ~。

探さなくちゃ、行かなくちゃ。

(写真は)

今帰仁村の海を望む一軒家カフェ。

「カフェ こくう」の本日のプレートランチ。

どれもこれも美味しくて、元気に完食。

さらさら体を清流が流れていくようだ。

むふふ、キレイになっちゃうわ~(笑)。