魔法のりんご

ことこと、ことこと。

お鍋にはりついて

こげないように優しく

木杓子でかきまぜるのよ。

さあ、りんごに魔法をかけましょう。

毎朝のヨーグルトに欠かせないのが

お手製のリンゴのコンフィチュール。

レモン果汁をたっぷり入れたり、

シナモンやカルダモンを効かせたり、

その時の気分でアレンジして作っていましたが、

今回は「魔法のりんご」に挑戦です。

ヒントはたまたま録画してたNHK「あさイチ」の

レジェンドキッチン特集の再放送。

フランスの小さな村に住むコンフィチュールの妖精、

クリスティーヌ・フェルヴェールさん直伝のレシピ。

スタジオでご本人が手順を紹介、作り方のコツも指南、

妖精が日本のりんごに魔法をかける瞬間を目撃(笑)したわけで、

これはもう、作るっきゃない。

フェルヴェールさんのレシピを参考に

身近にある材料で早速作ってみましょう。

まずは主役のリンゴ。

妖精さんは皮をむいて細かな角切りにしていましたが、

皮にも栄養あるしねぇ~、もったいないしねぇ~、

ということで、いつものように皮付きのいちょう切りに。

切ったリンゴをル・クルーゼのお鍋に入れて、

レモン果汁に三温糖を。ホントはグラニュー糖らしいけど、

これもまあ野宮的アレンジってことで。

さらにオレンジのしぼり汁はお手軽に100%オレンジジュースで代用、

次にスパイスとして八角とシナモンスティックを投入するのですが、

う~ん、どちらも買い置きがありません・・・。

八角・・・シナモン・・・待てよ・・・?

あの万能エスニックスパイス「五香粉」で行けるんじゃない?

五つの香料にちゃんとこの二つが含まれていますもの、

お料理だけじゃなく、コンフィチュールにも使ってみよう。

スパイスを使う時の注意は入れ過ぎないこと。

慎重に加減をみながら、五香粉を加えていきます。

あとは生姜の薄切りを加えて、

コトコト煮詰めていくだけ。

これまでは蓋をして弱火にしたら放置(笑)していましたが、

妖精さんはお鍋から決して離れません。

材料が柔らかくなったら、木杓子をリズミカルに動かしながら

軽やかに優しくお鍋の中をかき混ぜながら、水分を飛ばし、

丁寧とろみをつけていくのです。

う~む、ここがポイント、なのねぇ。

今までほったらかしてゴメンねと懺悔の気持ちを込めて

木杓子でお鍋をかき混ぜていくと・・・

あ~ら、本当、ペクチンとお砂糖の作用でとろ~り、

美味しそうなとろみがついてくるではありませんか。

後半戦、お鍋のそばから離れないこと。鉄則ですな。

おおお・・・イイ感じのとろみ、オリエンタルで複雑な香り。

いつものコンフィチュールとは違う出来上がりに感激。

人肌に冷めたところで、ちょっと味見してみると・・・

大変だ、りんごに魔法がかかっている。

柑橘の爽やかさ、エスニックなスパイスの香り、

さらに生姜の風味をまとったりんごのコンフィチュール。

これは・・・大人のジャム。

真っ赤なほっぺをしたあどけないリンゴが

フランスの妖精の魔法によって

絢爛豪華なマハラジャの衣装をまとった

オリエンタル美女に変身、したかのよう。

キミは本当にあのりんごなの?

こんなに妖艶になっちゃって。

魔法のリンゴ。

朝のヨーグルトだけじゃ、もったない。

チーズに合わせてみたり、

もちろんワインにも合いそう。

またひとつ定番レシピが増えました。

妖精さん、ありがとう。

(写真は)

黄金色の「魔法のりんご」。

オレンジジュースと五香粉と生姜がポイント。

野宮的アレンジも大成功。

これだからお料理は楽しい。