翡翠のめぐみ
さらさらと
身体の中を
初夏の清流が流れていく。
美しい山野から届いた
翡翠のめぐみよ。
大きなふきの葉っぱで雨宿り。
コロポックル伝説を体感できる巨大フキ、
足寄町特産の「ラワンぶき」の続報。
長さ3m、直径10cmほどのジャンボサイズのフキが
宅配便の箱に3等分されて並んでいます。
カットされてもゆうに1m超え。大きさに驚愕しますが、
今が旬、ためらっている時間はないぞ、
いざ、調理開始。
箱の中に入っていた説明書によれば、
まずは天ぷら以外は「ゆでる」のが定石らしい。
そのゆで時間とあく抜き時間は収穫の時期によって変わり、
6月上旬は一番短く、ゆで時間は2~3分、あく抜きは30分から1時間で、
その後7月上旬の収穫期まで段々長くなっていくようです。
そうかぁ、旬はたったひと月ほどの期間限定。
しかも、今が一番瑞々しい時季なのねぇ。
しかし・・・この大きさ、太さ・・・。
入るお鍋は?あく抜きのスペースは?
悩んでいるヒマはない、鮮度がさがってしまう。
パスタ鍋とル・クルーゼのオーバル鍋の二刀流で行こう。
1mほどにカットされたラワンぶきを
さらにそれぞれの直径に合わせて切っていきます。
サクッ・・・サクッ・・・小気味よい音と同時に
爽やかで清涼感あふれるふきの芳香が漂う。
火力を最大にしてたっぷりの沸騰したお湯に塩を少々、
カットした皮付きのラワンふきを入れていきます。
同時にシンクいっぱいに冷水を張り、あく抜きプール(笑)を造成する。
3分ほどゆでたら、細いものからトングで取り出し、
シンクのあく抜きプールへ次々投入、
お鍋が空いたら残りのフキも入れて、せっせと2回転。
プールがぬるくなりそうなので、途中で氷も足しましょう。
おおお、やればできるもんだ。
箱を開けて思わずたじろいだ大量の巨大フキが
お手頃サイズにカットされ、シンクのあく抜きプールで
それは気持ちよさそうに漂っています。
あとは30分間から1時間、このままステイして頂ければ
ラワンぶきもあく抜きも完了。
さあ、お次は皮むき。
ゆでたふきを冷水からあげて太い両端に
包丁の刃をあて、す~っと皮をむいていきます。
う~ん、これは気持ちいい、
す~いす~いと面白いように固い繊維質の皮がむけ、
中からそれは美しい翡翠色の肌があらわれます。
巨大ラワンぶき、こんなに美肌だったのねぇ~。
す~いす~い・・・無心に皮をむきながら
頭の中ではすでに調理法が決まっていました。
太い根元の方はきんぴらに、
細く柔らかい先端部分はおさしみに。
そう、採れたてラワンぶきのおさしみ、であります。
素材の魅力をそのまま味わう最高の一皿。
縦に二つに切って、食べやすい大きさに揃え、
やちむんの白化粧長皿に盛り付け、
味噌マヨネーズを添えたら
翡翠色が美しい「ラワンぶきのおさしみ」の完成。
巨大フキが上品な一皿に仕上がりました。
北海道の初夏でしか味わえない旬の逸品。
いざ、いっただっきまぁ~す♪
シャキ、シャキ・・・シャク、シャク・・・。
何とも心地よい歯触りの後に
鼻腔を駆け抜ける爽やかな香り。
どこかセージやタイムのようなハーブにも似た清涼感がある。
ふき特有の苦みもあくもまったくなくて
初夏の清流をまるごと食べているような感じ。
う~ん・・・身体が透き通ったせせらぎで浄化されるみたい。
ラワンぶきのおさしみ。
世界で一番爽やかで
世界で一番瑞々しいおさしみだ。
北海道、ありがとう。
足寄町、ありがとう。
初夏の北海道。
今しか味わえない
秘密のおさしみがある。
足寄町からやってきた
翡翠のめぐみにただ感動。
(写真は)
ん?グリーンアスパラ?
一瞬見間違うくらい美しい緑。
翡翠色のラワンぶきのおさしみ。
ふきの概念を変える美味しさ。
絶品。

