小さな働き者

花の季節は

蜂蜜の季節。

小さな働き者のおかげで

新しいおふくろの味ができた。

ありがとう。

昨日の金曜ごはん、

明日から海外出張の夫を気遣う良き妻(笑)は

しばしお別れの和食系献立にしてみました。

北海道に初夏を告げる「時鮭」はシンプルな塩焼きに。

ビタミンと食物繊維補給を兼ねて

「人参しりしり」と「えのきとしらたきの時雨煮」などに加え

新作の煮物に挑戦。

「ゴボウと手羽元の味噌煮込み」。

先日のNHK「あさイチ」で紹介されていたレシピで、

健康的な食材を使ったほっこり系の煮物、

味噌で煮込むのもちょっと珍しいし、

とにかく絶対美味しそう。

ってことで早速作ってみたのでした。

作り方は超簡単。

乱切りにしたゴボウとスプーンでちぎったこんにゃく、

そして鶏の手羽元をお鍋でコトコト煮込んでいくだけ。

しかも調味料は味噌とお酒と蜂蜜だけ。

はじめは薄味で煮込み、仕上げに味噌を少々加え、

味噌の香りを生かすのがミソ(笑)。

ほっこり出来上がり。

見た目は味噌色?1色で地味でありますが、

う~ん・・・なんともほっこりするいい匂い。

いざ実食。

ああ・・・母ちゃ~ん・・・(笑)。

しみじみ郷愁をそそる美味しさだ。

これぞ、ザ・おふくろの味。

まろやかな味噌と蜂蜜の優しい甘みが

芯までしみ込んだゴボウとこんにゃく。

手羽元は箸を入れただけで骨からほろり。

どこにもとんがったところがない味わい。

やんちゃ坊主も改心しそうな修復力がある(笑)。

食べた人はみんな笑顔になる魔法の煮物。

初めて作ったのになぜか懐かしい。

我が家の「おふくろの味」リスト入り決定。

味噌の力もさることながら、蜂蜜がミソ、ですな。

三温糖や黒糖はまた違うどこまでも優しい奥深い甘さ。

小さな働きバチに心からありがとう。

と思った翌朝、今朝の新聞日曜版にミツバチ特集記事が。

花がたくさん咲く春から夏は蜂蜜生産の最盛期とか。

働きバチは30日間という短い一生の間、

せっせと花の蜜を集め、少しずつ水分を飛ばし、

小さな体から酵素を分泌し蜜の性質を変えて加工。

糖度が高く保存性に優れた蜂蜜を作るのだそう。

何のためにそんなに苦労して蜂蜜を作るのか。

それはミツバチが自分たちで食べるため。

そうなんですよね。蜂蜜は彼らの大切で貴重な食糧。

それを横から人間がごっそり頂いちゃうわけで・・・。

するとハチたちはその分を取り戻そうと

さらに頑張って蜜を集めるのだそうです。

健気・・・ああ・・罪悪感。

でもね、花が減る秋以降、足りない場合は

養蜂家が砂糖水で補ってあげると書いてあって、ほっ。

良かったぁ。自然のメカニズムを利用してきた人間の知恵。

ミツバチの労苦にちゃんと報いてあげていました。

養蜂されているミツバチは「家畜」に位置付けられているとか。

小さな働き者たちに深い感謝と愛情をもって接しているのですね。

ありがとう。

世界で一番小さな家畜さんたち。

おかげでまたひとつ、

おふくろの味が増えました。

(写真は)

地味なヴィジュアルですが、

お味は天下一品。

初めて食べても懐かしい。

故郷を思い出す煮物です。