今様襲の色目
あ・・・
紫陽花の葉の上に
ピンク色の桜の花びら。
自然が生み出す芸術。
一瞬の美を見つけた。
今日も絶好の皐月晴れ。
爽やかな青空が広がっています。
北海道の初夏の風物詩
ふわふわとポプラの綿毛も舞い始め、
世界中に自慢したい季節がやってきました
ライラックや藤の花、花菖蒲などなど
ご近所花壇も初夏の花々が百花繚乱。
美しさを競い合うなか、
マンション前の植込みで素敵な色合わせを発見。
瑞々しい緑とはかない桜色の競演。
日に日に輝くを増す紫陽花の緑の葉に
桜並木から舞い散った名残の桜の花びらが・・・。
春爛漫の桜から万物潤う初夏の紫陽花へ。
そっと人知れず季節がバトンタッチ。
自然が作り出す一瞬の美しさにはっとしました。
紫陽花の緑と桜のピンクのコントラスト。
これこそ現代版「襲の色目」ではありませんか。
平安朝の人々は何枚もの衣装を重ねる十二単に
四季折々の自然を映し出していました。
襟元、袖口、裾を彩る流れるような色の調和によって
季節ごとの花や木の葉の色合いなどを表現方法、
それが「襲(かさね)の色目」。
その色調には季節ごとに
「桜」「牡丹」「桔梗」「女郎花」など美しい名前がつけられ、
季節によって着る時期が限られていたそうです。
とはいえ同じ名前であってもそこはファッション。
装う人によって微妙に色調やバランスが異なり、
宴や儀式の場で華麗な色の競演を楽しんだのでした。
ザ・平安コレクションってところね。
さっそく「日本の色辞典」で
当時の季節ごとの襲の色目の配色をチェック。
「夏」の分類を見ていくと・・・ああ・・・この色目ね。
涼やかな緑と淡い桜色が紫陽花&散桜によく似ている。
表は紅花による紅梅、裏は蓼藍と苅安で染めた青、
その名は「撫子」。
千年前の平安人の鋭い美的感覚に
今更ながら感服します。
四季それぞれに細やかに移りゆく草木の瞬間的な美を捉え
自らの衣装に織り込み表現する「襲の色目」
我が家の前の植込みで見つけた今様「襲の色目」。
一瞬をめでる初夏の朝。
美しい瞬間を見つけただけで
なんだか、
いいことがありそうな気がしてきた。
フフフ♪
(写真は)
朝露を残した紫陽花の緑に
散った桜の艶やかさ。
早起きはかなりお得。
朝しか発見できない一瞬の美。

