銀盤の言葉
スケートの神様に愛され、
それ以上にスケートを愛し、
銀盤に舞った選手の大きな決断。
お疲れさま。
何度言っても足りない気がする。
テレビも新聞もネットも
真央、まお、Mao・・・、
世界中が浅田真央選手の現役引退ニュースでもちきり。
今日の記者会見はスポーツ史に残るものとなるでしょう。
「銀盤の花」を体現した名選手の言葉に世界が注目、
どんなことが語られるのでしょうか。
類まれな素質に恵まれ、
その才能に胡坐をかくことなく、
心身ともにハードな練習を自らに課し、
世界中を魅了する演技を続けてきた浅田真央選手。
年齢とともに円熟味を増してきた表現力はもはや
フィギュアスケートという競技を超えた芸術の域に達していました。
その表現力は彼女の文章にも表れています。
引退を表明した一昨日のブログ。
ほぼ新聞全紙がその全文を掲載していました。
自らに向き合い、紡ぎだした魂の言葉が連なる文章は
一部だけを抜き取るのではなく全文を読んでもらいたい。
活字メディアのプロたちも魅了されたに違いありません。
その朝刊を広げながら、思わず音読している自分がいました。
真央ちゃんの心を「音」で感じたかった。
大袈裟な言葉や奇をてらった表現などいっさいなく、
素直で平明なトーンで淡々とつづられた文章。
それは葛藤やもがきや苦闘の中から
血のにじむような思いで掬い取ってきた言葉。
行間に彼女の息遣いが聞こえるようだ。
文は人なり。
優れたアスリートを
最も客観的に評価できるのはその選手自身だ。
現役を続けるのも引退を決めるのも自分自身だ。
残念がったり、勿体ないと引きとめたり、
ましてやここで辞めればいいのになんて、
誰にも言う権利はないんだよね。
引退っていうけど、
スケートを辞めるわけじゃない。
競技者としてひとつの区切りはつけましたが、
表現者としての人生はこれからさらに花開くのです。
自分自身をこれだけ俯瞰的、客観的に見つめ、
自分なりの真理を導き出す才能は文学者と言っていい。
浅田真央選手が
銀盤に描き出したトレースは
ひとつひとつが彼女の言葉だ。
美しく、可憐で、力強い。
これからも輝き続ける。
(写真は)
春帰省した息子に作った和朝食。
たまに帰ってくるから
新婚の妻みたいに尽くすんだな(笑)。
真央ちゃんもご飯一粒も残さず食べるそう。
超一流アスリートは食べ方もキレイだった。

