みんなピカピカ
ぽかぽかの日差しを浴びながら、
ぴかぴかの1年生の入学式。
にこにこ笑顔で家族と手をつないで
春の校門をくぐる。
お父さんとお母さんと、
あれ?もうひとりお母さん?
昨日は道内7割の小学校で入学式が行われ、
春の陽気に恵まれた札幌市内でも
真新しいランドセルを背負った新1年生が元気に登校、
期待いっぱいの様子をとらえた写真が夕刊に載っていました。
始まりの季節を感じさせる春の風物詩、でありますが、
あれ、お母さんが二人いる?
スーツ姿のお父さん、春らしいピンクのスーツのお母さん、
そして紺のブレザーも晴れがましい新一年生の横に
・・・もう一人のお母さん?春コートを颯爽と着こなす女性が
ランドセル姿の彼と手をつないでいます。
若々しい笑顔に大人の落ち着き・・・そうか、おばあちゃんか。
可愛い孫の入学式に参加、三世代の喜びの春だったのです。
いまどきのシニア女性は本当に若々しい。
おばあちゃんって呼ぶのをためらってしまいますねぇ。
明けて今朝の朝刊にも入学式の写真が。
式を終えて在校生や保護者に見送られて退場する新一年生、
その可愛い手を引き、笑顔で歩く担任の先生のフレッシュなこと。
すっと伸びた背筋、長い髪をきゅっとハーフアップにし、
前を向いて颯爽と歩く姿、淡いピンクのスーツが実にお似合い。
いまどき入学式の風景はほんと、インスタ映えする。
おばあちゃんも担任の先生もみんなお洒落で華やか。
振り返れば半世紀前(笑)のわが入学式。
古い木造校舎は春なのにほの暗く、寒く、
木の椅子はぽそぽそささくれだっていて、
新品の白いタイツがひっかかりやしないか心配だった。
体育館の後ろには晴れ着姿の母親たち、カラスのような黒羽織軍団が控え、
校長先生は厳めしいモーニング、先生たちは黒いスーツ、
埃と白粉が入りまじった独特の匂いが記憶の隅にはっきり残っている。
昭和の入学式は春なのにモノトーンだった。
でもそれだけに鮮やかな色彩の記憶がある。
憧れの赤いランドセル、ぴかぴかの黒いエナメルの靴、
母が徹夜で手作りしてくれた濃紺のワンピースに
真っ白な襟がまぶしいほど映えていた。
そして北国の春風から守ってくれた小花模様のスプリングコート。
あれも母お手製だった。薄いグリーン地にリバティっぽい小花柄、
裏地や襟に施されたアクセントの赤い色まで覚えている。
前言撤回、昭和の入学式も幸せ色に包まれていた。
2017年の新一年生たちも
何年、何十年経ってもこの春の情景はきっと忘れない。
お父さんのスーツ、お母さんの花のコサージュ、
おばあちゃんの春コート、担任の先生も淡いピンクのお洋服。
君たちのスタートをみんながぴかぴかに装って祝ってくれたこと。
ドキドキ、わくわく、みんなぴかぴかの春が始まった。
(写真は)
そういえば、
今の入学式でも紅白饅頭は配られるのか?
あのおめでたい色彩は忘れられないなぁ。
紅白饅頭代わりにコンビニ塩豆大福(笑)。
いまどきコンビニ和菓子は優秀です。

