ふふふの季節

うふふふ♪

春の日曜日の朝。

晴れ渡る青空を眺めていると

ちょっと昔のCMソングを思い出す。

ふふふの季節。

そうそう、あれはEPOが歌っていた、

春リップCMソングだったなぁ。

遠くの山々もぐんぐん雪解けが進み、

ダウンもブーツもお役御免になってくるこの時季、

女性たちの関心もっぱら春の新色口紅。

2017年春夏のトレンドはちょっと濃い目のカラー、

鮮やかなレッドやボルドーが秋冬に引き続き人気とか。

都会的でモダンなメイクで春一番、ですな。

春の新色リップも気になるけれど、

我が家の食卓はふふふの季節。

春は「麩」、野菜いっぱいの麩ちゃんぷるーに限る。

大きなフランスパンみたいな沖縄の車麩が大活躍。

旨い、しみじみ旨い。

「麩」といえば、

せいぜい汁の実や煮物に使われる程度の脇役、ですが、

沖縄の車麩は立派なメイン食材。

独特の軽いサクサク感が特徴に車麩を水でさっと戻し、

ぎゅっと水気を絞ったら、溶き卵をくぐらせて、

油でジュ~っと焼き付けて取り出します。

この麩を焼く作業が妙に楽しい。

あとはスパムやもやし、ニンジン、キャベツなどを炒め、

麩の卵焼きを戻し、にらを投入、塩とほんの少々の醤油で味つけ、

最後に沖縄のカチュー(かつおぶし)をトッピングすれば

我が家的「麩ちゃんぷるー」の出来上がり。

卵をまとわせた焼いた車麩はお肉のような満足感、

それでいてヘルシー、女子にもおすすめの一皿。

あの天使の羽みたいに軽いサクサクの麩を

立派なメイン食材に仕立てる技にはまったく脱帽。

誰が考えついたのでしょうね。

ポーク缶やツナ缶、ソーメンや車麩などなど

台風が多い沖縄では保存がきく食材を

上手に美味しく使う家庭料理が生まれました。

軽い麩に卵をまとわせてボリュームアップ、

ありもの野菜と炒め合わせる麩ちゃんぷるー。

この調理法を一番初めに考えついた人に

野宮的グルマン大賞を差し上げたい(笑)。

美味しい歴史の陰には名もなき誰かの知恵がある。

春になると

不思議にちゃんぷるーが食べたくなる。

ふふふの季節がやってきた(笑)。

(写真は)

冬は過ぎ、雪が解け、

ふふふ、麩ちゃんぷるー。

豆腐を使わないから正確には麩イリチー。

名前はどっちでも、美味しいよぉ。