たこの恩返し

一口かじると

もう、やみつき。

明石生まれのおせんべいに秘められた

「たこの恩返し」。

鶴も蛸も義理堅い。

う~ん、濃厚な海の風味。

パリッとかじった瞬間に

甘辛味の蛸の旨みが口中に広がる。

知人から頂いた永楽堂「あかしたこせん」。

兵庫県明石の名産明石だこを使ったおせんべいで

関西で人気のお土産菓子。

おせんべいの表面には

きゅっとプレスされちゃった蛸さんの痕跡(笑)。

確かに、名産明石たこがちゃんと使用されてます。

「やめられない、とまらない」とは某えびせんの宣伝文句ですが、

この「あかしたこせん」もやみつき度は相当高い。

老若男女を虜にする旨さがたまりません。

赤い大きな蛸が描かれた袋の裏面には

ちゃんと原材料欄に「マダコ(明石産)」と表記。

さらに「明石たこ物語」なる昔話も載っていました。

昔々、明石の海に足の長さが8~12mもある大蛸が

悪さをして民衆を困らせていたので、

見かねた武士が生け捕りしたところ、大蛸が改心。

海へ帰してやったところ、その後、明石の海では

美味しい蛸がたくさん獲れるようになったとさ、という内容。

つまりは「たこの恩返し」ってわけ。

まあ、お話としては蛸の足の長さがアバウトだったり、

助かったお礼に仲間を差し出すのもどうかと思いますが、

おかげで美味しいたこせんが食べられるわけで(笑)。

秘密の機織りで頑張ってくれた鶴同様、

蛸は蛸なりに義理堅かったというわけで。

とかく昔話って、超人間目線だったりするわけで(笑)。

明石の海ではこれからが蛸の旬。

初夏に獲れた蛸は大変美味しく、

麦か刈られる季節だからか、

また漁師さんが日除けに被る帽子からか、

この時期の蛸は「麦わらダコ」と呼ばれるそうです。

なんともカワイイ名前ですね。

桜前線が通り過ぎ、

青葉が美しい半夏生に絶品となる明石の蛸。

海の中で麦わら帽子を準備している頃でしょうか。

桜待つ北の街で明石の春を想像しながら

やみつきたこせんをパリッ。

桜前線、ただいま北上中。

(写真は)

改心した大蛸か?

永楽堂の「あかしたこせん」。

明石の海の旨みを噛みしめる。