桜桃節句

桃の節句に牡丹雪。

春しか知らないお雛さまも

真白な雪の花を愛でている。

北国の弥生三月

雛祭り。

昨日三月三日の雛祭り、

札幌ははらはらと牡丹雪が舞う雪模様でした。

不思議と桃の節句は雪が降ることが多くて、

とんでない春のドカ雪に見舞われた年もあったなぁ。

でも真冬の粉雪とは違って、三月の雪は温かい。

手のひらに落ちた瞬間にはかなく溶けて水になる。

北国ならではの雪温む春。

じゃくじゃくと弥生三月の雪道を踏みしめて

雛の節句のお菓子を買いに出かけました。

ご近所のショッピングモールは雛祭り一色。

桜餅に鶯餅、苺大福やお雛さまをかたどった上生菓子、

苺をふんだんにあしらったお雛さまケーキなどなど

眺めているだけで春気分が盛り上がってきます。

う~んとぉ♪ どれにしようかなぁ~♪

まぁぁぁ、春が満開。

和菓子屋さんの店先で春の花が笑っていた。

それは愛らしい桜まんじゅうと桃まんじゅう。

桜色のおまんじゅうのてっぺんには桜の花。

薄紅色の桃まんじゅうには若草色の葉が。

牡丹雪降る北国には花の便りはまだ届かないからこそ、

雛祭りは春爛漫、桃と桜と牡丹雪で祝いましょう。

それぞれ2個ずつお買い上げ。

久しぶりの金曜ごはんとなった雛祭り。

夫婦二人のシニアな生き雛しかいないので(笑)

定番のちらしずしではなく、メインは春告げ魚。渋い(笑)。

先日、小樽で1954年以来のニシンの群来を確認とのニュース。

50年代にふっつり姿を消してしまった鰊の大群が小樽の海に戻り、

産卵のために海が真っ白になる「群来(くき)」現象がみられたのです。

稚魚放流などの取り組みの結果、2008年以降は毎年確認、

昨年は2月20日、今年は2月20日に初確認。

めでたさは 美味しさ満開 小樽の春 (字余り)。

漁業資源復活を喜びながら小樽産鰊の塩焼きをつつき、

キャベツとツナの和風煮込み、越冬じゃがいものリヨネーズポテト、

たっぷり野菜サラダなどヘルシー献立を美味しく頂き、

さあ、沖縄の茶どころ東村の緑茶を淹れて、雛のお茶時間。

黒漆のお盆に桜&桃まんじゅうと豆雛さまをセッティング。

おまんじゅうと豆雛のサイズ比もいとおかし。

豆雛さま目線で見るとおまんじゅうがゴジラサイズ。

こぶりのおまんじゅうが巨大に見える(笑)。

灯をつけましょ♪ ぼんぼりにぃ♪

申し訳程度に(笑)雛祭りソングを口ずさんだら、

ではでは、春を、いただきましょう。

まずは・・・桜・・・!

示し合わせたわけじゃないのに夫婦そろって

最初に手が伸びたのはピンクの桜まんじゅう。

桜前線到着まであと2カ月もあるんだもん、

待ちきれないんだよね(笑)。

う~ん、美味しい~!

さらりとした甘さのこしあんも絶妙ですが、皮が最高。

薄くはかなげでいながら、ふんわり&もちっと感がある。

自称饅頭博士(いつから?)の私は即座に推察した。

これは上等な薯蕷饅頭(じょうよ)であると。

大和芋や山芋、つくね芋などをつなぎに使った蒸し饅頭、

薯蕷饅頭または上用饅頭という当て字を使うこともあるように

文字通り、上等な和菓子として知られています。

上用饅頭(薯蕷饅頭)を食べると

その店のレベルがわかると言われるほど、

シンプルだけに和菓子作りの基本を問われるお菓子。

「和菓子処寒月」の職人さん、良き仕事をされていますねぇ。

北海道のソウル和菓子「月寒あんぱん」の直営店で

毎日、職人さんが手作りで仕上げる大福やどら焼きといった朝生や

季節の上生菓子が人気のお店、雛のお饅頭もさすがの出来栄え。

桜も桃も上等でございます。

饅頭は鎌倉時代に中国から禅僧が伝えたとされ、

砂糖が貴重だった当時は野菜入りなどの甘くないものでした。

江戸時代初期から甘い小豆あんの饅頭が広まったようですが、

唐伝来の点心が日本の美しい四季とあいまみえることで

季節の移ろいを美しく美味しく表わす五感の芸術へと進化。

和菓子の歴史に敬意を表しつつ、

桜と桃で雛の節句を祝うのでありました。

春よ・・・来い。

(写真は)

豆雛と桜まんじゅう&桃まんじゅう。

ね?ミニチュア目線でみるお隣のお饅頭。

巨大なゴジラに見えま~す(笑)。

食べごたえ、ありそう(笑)