最高のラーメン

どんな行列のできる人気店より、

どんなこだわり親父の名店より、

この世で一番美味いラーメンがある。

白銀のゲレンデで思いきり滑った後、

そう、スキー場のラーメンに勝る一杯は

多分、ない。

いつものネイルサロンで

時ならぬラーメン談義に花が咲いた。

いや、正確にはスキー場の最強ランチか。

担当のネイリストさんが数十年ぶりにスキーを再開するという。

ご主人と一式、用具とウェアを揃え「明日、行くんですぅ!」とウキウキの一方、

私も含め、お互い、ゲレンデ=冬の恋、なんて幻想をめでたく信じていた、

いわゆる「私をスキーに連れてって」世代(笑)、

「いったい、今のスキー場はそうなっているんだろねぇ」と

しばし想像をめぐらせたのでありました。

スキー板や用具の進化とともに滑り方も変化、

今や両膝をきっっちり揃えて滑らなくてもいいらしいし、

ウェアーもボーダー兼用のダボダボ、ゆるゆるシルエット。

優雅な「白い恋人」のイメージはもはや過去の遺物。

最大の変化は減少の一途をたどるスキー人口。

冬の休日、スキー場へでかける若者は、とんと見かけない。

そんな中、日曜日の朝刊に実に力強い読者コラムが載っていた。

タイトルは「スキー続けるぞ」。

私と同世代の男性が、学生時代に通っていたスキー場に

夫婦で日帰りスキーにでかけたそうです。

「私をスキーに連れてって」時代の1980年代、

華やかなウェアを着た若者たちでキラキラ輝いていたスキー場は

寂しいものだった。あの頃大勢いた同世代スキーヤーはどこにいったのか。

気がつけば、自分は55歳以上「シニア割引」の対象に(笑)。

得したような、年寄り扱いされたような複雑な気分になる、とあった。

若い頃は山頂から一気に滑り降りてきたのに、

今は途中途中で止まらないと体がもたない。翌日は全身筋肉痛・・・。

久しぶりにスキー復活するネイリストさんも同じ心配をしていました。

「絶対、全身、筋肉痛ですよ、きっと。膝、笑います」。

それでも「私をスキーに連れてって」世代は、

しばらくすると、またスキーに行きたくなるのだ。

冬の雪山を滑り降りる爽快感、心地よい汗と疲労、

そしてスキー場で食べるラーメンが最高に美味いから。

そうなんですよねぇ。

スキー場のラーメンに勝るラーメンは、ない(笑)。

私も息子が生れてから本格的にスキーを始めたのですが、

幼い息子と夫と家族3人で近くのホームゲレンデによく通ったものです。

いい汗をかいて、ロッジに引き上げるお昼どき。

食券を買って、社食のようなカウンターで受け取るラーメン。

熱々でちょっと塩分濃いめのスープが疲れた体に沁み入る。

どんな味だったかというよりも、ただただ、肉体的に美味かった。

そうなんだ。スキー場で食べると、何でも美味かった。

ただのカレーでも、肉まんでも、普段は飲まないココアでも

雪山でいっぱい肉体を駆使した後は、最高に美味かった。

今のスキー場はもっとお洒落で今風なんだろうけど、

何を食べても最高に美味しく感じるのは同じだろうなぁ。

う~ん、何だか、急に食べたくなってきたよ。

スキー場のラーメン。

もう何年もご無沙汰だもんなぁ。

車で15分のご近所スキー場。

今からスキー用具一式揃えるもの大変だしなぁ。

無理して怪我しても何だしなぁ。

この世で一番美味いラーメンは

近くて遠い雪山に、ある(笑)。

(写真は)

夫へのバレンタインチョコ第1号。

実家の母が届けてくれました。

スキーの途中で食べるチョコも

最高に美味しかったっけねぇ。

ああ、雪山は遠くなりにけり。