北海道マルトラーナ

北海道とシチリア。

遠いようでホントは近い?

甘いお菓子が教えてくれる

ちょっと不思議な共通点。

マジパンと口取りのお話。

1月7日、松の内も今日でおしまい。

「お正月気分も終了ね~」と朝刊を取りにいったついでに

玄関ドアのお正月リースをはずして、

収納場所に仕舞ってから、ん?あれ?はたと気づいた。

7日まで松の内ってことは、お正月飾り撤去はまだ早かった!

神様、ごめんなさい、一日早く前のめりでお正月〆ちゃいました。

今更出してくるのも何だしね・・・新年早々、初早とちりを反省(笑)。

そんな慌て者ではありますが、

毎年、年末、忘れずに用意するのが「口取り」。

北海道のお正月には欠かせない甘い縁起物のお菓子です。

鯛や松竹梅などおめでたい意匠をかたどった練りきりの和菓子で

道産子にとってはおせちと同様、お正月にあるのが当たり前でしたが、

どうやら、全国的にはかなり珍しい存在らしい。

甘い鯛に甘い海老、やっぱり驚く?

北海道独自の甘い「口取り菓子」、正確な資料などが少なく、

由来やルーツははっきりしていないのですが、

老舗の和菓子屋さんでも相当昔から作っていたらしく、

戦前からあったことは間違いないようです。

どうやら昔の北海道では本物の素材が手に入りにくかったため、

もち米や小豆、砂糖で代用品を作ったとも言われています。

確かにね、イオンもネットもない時代、

鯛や大きな海老なんかは身近じゃなかった。

甘党だった亡き父が好物だったので、

毎年、お正月には六花亭の口取り菓子を必ずお供え。

愛らしいピンク色の鯛の形をした練りきりなど眺めていると、

ふと、どこかの国で似たようなお菓子があったような記憶が・・・。

身近な材料で食べ物をリアルに模る・・・あ~、思い出した。

マジパン菓子だ!カラフルなフルーツをかたどったマジパン細工。

あれは、どこの国だったかしら・・・確か、イタリア・・・、

思い出した、シチリア島だ。

シチリアのお菓子屋さんの店先には、毎年秋になると

色鮮やかなフルーツをかたどったお菓子が並びます。

その名は「フルッタ・マルトラーナ」。

シチリア名産のアーモンドの粉に砂糖、卵白を加えて作る

伝統のマジパン菓子で、日本のお盆にあたる、

11月2日の「死者の日」に供え、家族で食べる習慣があるとか。

シチリアのお盆菓子、ってことですね。

元々のルーツはパレルモにあるマルトラーナ修道院で、

地元名産を使ったマジパンで教会にお供えする果物を模したようです。

見栄えが良くて、本物よりも日持ちする。

う~ん、何だかすごく北海道の口取り菓子と似ている。

老若男女、みんな大好きな甘い材料で

本物の鯛や海老より日持ちするお菓子を作る。

発想はほぼ同じ。

北海道とシチリア、

地図で見るとかなり遠いけど、

島の形もどちらも菱形、似てなくもないし(笑)

意外なところに共通点がありました。

今年の三が日「ゴッドファーザー」全編を連続で観たこともあってか、

シチリア島がやたら気になっていたせいもあるのかもしれませんが、

土地の名産でみんなが喜ぶお供え菓子を作ろうと発想は

道産子もシチリア人も一緒のようです。

甘くて愛らしい北海道限定の「口取り菓子」と

シチリア生まれの「フルッタ・マルトラーナ」。

お菓子に国境はないのね。

さあ、北海道マルトラーナ、

賞味期限の短い鯛から頂きましょう。

(写真は)

六花亭の口取り菓子「ただ感謝」。

今年の新顔は干支の鶏を描いた

パッケージ入りの焼き菓子。

今年も甘い一年となりますように(笑)