肉じゃが紀行
あせる。
キッチンの段ボール箱を見るたびに
あせる。
早く食べなきゃ。
美味しいうちに早く食べなきゃ~。
ただでさえ慌ただしい師走、
何が私を焦らせているかというと、
キッチンにある北海道の美味しいじゃがいもさん。
秋に農家さんから直送で頂いたほくほくの北あかり。
暖房を入れる季節になったためか、
何と、早くも、小さな芽が出始めたのです。
じゃがいもの生命力に驚嘆。
越冬して春の気配がしてからならわかるけど、
まだ年内、クリスマス前、早っ。
気温の低い玄関前に出しておくんだった。
とにかく、美味しいうちに食べるのが最善策ってなわけで、
只今、じゃがいも消費強調月間、絶賛開催中(笑)
ポテトサラダにジャーマンポテトにオーブン焼きに、
もちろん王道の定番肉じゃがもたっぷりこしらえました。
ほんと、肉じゃがは、
世界に自慢したい日本のおかずの筆頭。
じゃがいも、たまねぎ、お肉の三位一体は、
まさに「神ってる」絶妙な素材の組み合わせ。
いつもの肉じゃがにトマトを加えればイタリアン風、
チリパウダーをプラスすればメキシカン風、
コチュジャンで韓国風、
五香粉(ウーシャンフェン)を加えれば台湾屋台風などなど
調味料を変えるだけで肉じゃが世界旅行もできちゃう。
しめしめ、じゃがいも食べきるにはこの手もあるな。
また世界には世界の肉じゃががあるようで。
有名なのがイギリスの「スカウス」。
NHKの「世界入りにくい居酒屋」リバプール編でも
紹介されていましたが、見た目はザ・肉じゃが。
牛肉と玉ねぎを炒めてビーフスープストックで
じゃがいも、にんじんと煮込むもの。
そのお店は塩こしょうだけにシンプルな味付けでしたが、
トマトやチリパウダーなどを入れたり、味は色々。
家の数だけスカウスの味があるらしい。
リバプールなど港町の家庭料理のど定番とか。
角のまるくなったじゃがいも、
とろとろになったたまねぎ、
ほろほろのお肉。
イギリスだろうと日本だろうと
「肉じゃが」はどこもとんがっていない。
寒さにかじかんだ心も疲れた体も
まるごと癒してくれる優しさに満ちている。
肉じゃがを食べて不機嫌になる人はいない。
北海道のほくほく北あかりで
世界の肉じゃがを作ってみるのも悪くないなぁ。
お鍋の中でほっこり角がとれて
丸くなっていくじゃがいもさんたちを見ていると
優しい気持ちになってきます。
冬は肉じゃがで幸せになろう。
とか何とか言っているうちに
おおお、キッチンのじゃがいもも残り少な。
順調に消費されております。
あせるこたぁ、ないな(笑)
(写真は)
我が家の肉じゃがは
にんじんをたっぷり。
カロテンも摂って
美味しく風邪予防。

