ピアノが弾けたら
もしもピアノが弾けたなら、
憧れの街でコンサート。
そんな夢物語が本当に。
一台のピアノから始まった、
素敵なパリの魔法。
「大雪余波 深刻な札幌」。
朝刊が社会面トップで扱うほどのドカ雪余波。
雪で車線が狭まり、道路は大渋滞、路線バスは最大4時間半の遅れ、
物流も大混乱、荷物の配達が2日遅れの状況だそうで、お歳暮がお年始に?
我が家に来てくれるクリーニング屋さんも昨日は1時間遅れで到着。
「こんな渋滞は始めてですぅ」とこぼしていました。
年の瀬の繁忙期、交通、物流関係の皆さま、
本当にお疲れさまです。
そんななか、ほっと心が癒される記事を発見。
「駅にピアノを置いた街」。
経済面に載っていた編集委員さんのコラム記事でした。
パリのサン・ラザール駅構内の商業施設で遭遇した奇跡の光景。
駅の中に一台のピアノが置いてあり、朝のラッシュ時なのに、
中年男性が熱心に弾いていたのだそうです。
ピアノの上に掲示されていたのは
「A VOUS DE JOURE!(ご自由に弾いて下さい)」というフランス語。
フランス国鉄の駅舎で誰もが自由にピアノを奏でている。
パリの魔法だ。
記事によると事の始まりは2012年。
ある駅の催しで使ったピアノが撤去されないままだったのを
通りすがりの人が弾き、好評だったため、他の駅にもピアノを置き始め、
今ではおよそ100の主要駅に置いてあるらしい。
「駅の喧騒とピアノの穏やかな音、相反する世界を演出するのは
我々の挑戦でした。でもピアノを通して出会い、つながりが生まれている」。
取材に対するフランス国鉄のコメントがまた素敵過ぎる。
さらに素敵なのはピアノが盗まれたり、壊されたことなど一度もないこと。
街中が音楽を愛し、慈しんでいる。
朝のラッシュ時、誰もが急ぎ足で行きかう駅の雑踏。
そこに一台のピアノがたまたま置いてあった。
ふと足をとめ、ピアノの蓋をそっと開け、鍵盤に触れる人がいた。
喧騒の中に流れるピアノの優しい音、美しい旋律。
一人また一人と立ち止まり、耳を傾け、
いつしか駅はコンサートホールになっていく。
美しいものを愛する街パリならではの魔法。
通りすがりにピアノを弾いた人も
立ち止まって拍手した人も
その光景をさらにつなげようとしたフランス国鉄も
みんなが街という公共空間を大切に慈しんでいる。
そういえばパリの地下鉄の構内でも常に美しい演奏が聴こえてきます。
オーディションを通った様々なジャンルの音楽家たちが
地下鉄構内の舞台でハイレベルな演奏を奏でているのです。
街を構成する人すべてが、街を愛しているんだなぁと実感しました。
パリ=私、なんだな、きっと。
大雪で大混乱が続く年の瀬の北海道ですが、
駅や空港に一台のピアノを置いてみたらと、ふと想像する。
誰かがそっと近づいて、そっと美しいメロディを奏でてくれたら、
一人また一人と足をとめ聞き入ってくれたら、
一台のピアノを街ぐるみで大切に置いておけたら、
ドカ雪に疲れた心もきっと癒されるに違いない。
公共を愛することは、私を愛すること。
大人の街パリに学ぶ。
年の瀬のパリ。
駅のピアノはどんな曲を奏でているのだろう。
想像するだけで心が豊かになってくる。
・・・っと、まったりしてる場合じゃなかった(笑)。
大掃除しなくちゃ~。
(写真は)
今年も大好評。
お手製クリスマス・ティラミス。
表面がちょっと凸凹してるのもご愛敬。
イタリア製マスカルポーネと
北海道産純生クリームが最高に美味しく融合。
北海道とヨーロッパ、相性がいいねぇ。



