自立美人

ボジョレー・ヌーボーに
どら焼き・ヌーボー。
冬の始めは深いルージュの季節。
だけど、あえて今宵は白いあんこ。
白まめどら焼きに至福のお茶時間。

粒あん党とこしあん党に分かれる我が家ですが、
夫婦揃って大好きなのがどら焼き。
今年も「もりもと」のどら焼きヌーボーを堪能。
新豆のみずみずしさを楽しんだ後は
ちょっと趣向を変えた変化球に手が出ました。
雪の季節にぴったりな白まめどら焼き。

あ、もっと長い名前がついていました。
「支笏の伏流水仕込み どら焼き 白まめ」。
北海道の良質な素材を一番良い形で味わってほしいと
職人が豆の状態を見極めながら、支笏の伏流水で
じっくり炊いた餡が自慢のどら焼きシリーズ。
小豆と白まめの2種類があるのです。
昨夜のお茶のおともは白まめをチョイス。

白まめって、何のお豆?
原材料を見ると「大手亡豆」とあります。
「大手亡(おおてぼう)」は白いんげん豆の一種。
世界各地で日常的に食べられているお豆ですが、
日本に入ってきたのは明治時代、北海道を中心に生産され、
かつては輸出作物としても活躍、
豆王国北海道が誇る美味しいお豆のひとつ。

粒の大きさによって大・中・小に分かれますが、
小手亡、中手亡は戦後、自然に淘汰され影を潜め、
現在は大粒の大手亡が主流になっています。
と言っても品種としての大手亡は減り、
「姫手亡」や「雪手亡」「絹手亡」などが
新しい大粒品種が栽培されているようです。
姫、雪、絹・・・なるほど、色白の見た目から
宝塚のような美しい名がつけられていますね。

昔から大手亡は白餡の材料として使われてきましたが、
それにしても、「手亡」って不思議な名前。
調べてみると、な~るほど。
蔓がなく、支柱の手竹(てだけ)が不要なことから
「手亡」と呼ばれるようになったとか。
支柱が必要ないために作りやすく、
その結果、白いんげんとしてはリーズナブル。
なんとありがたい美白豆でしょう。

広い北海道の大地。
雄大な豆畑にすっく自立する手亡豆。
支柱の助けなんか、要らないのさ。
北海道のたくましさを象徴するような
お豆さんではありませんか。
自立する色白美人。
白まめどら焼き、
さあ、いっただきま~す。

(写真は)
はんなり色白な美しい断面。
小豆とはまた違うふくよかな豆の香りがする。
国際マメ年、大いにマメに親しむのだ。
ふふ、うまし。