カエルの唄

カエルの鳴き声も

東西で違うんだろうか。

最新の遺伝子解析によって

身近なカエルの意外な秘密が判明。

カエルの唄に耳を澄ませば・・・?

「ニホンアマガエル 東と西で別々だった」。

朝刊の緑のカエルさんの写真付き記事に目が止まりました。

日本国内に広く分布するニホンアマガエルが

近畿地方と中国地方の境目あたりで東西二つのグループに分けられることが

広島大と6カ国の国際研究チームによる遺伝子解析でわかったという内容。

へぇ~、おなじみのアマガエル、東西で遺伝子が違ったんだぁ。

東西で見た目にはさほど変わらないのに遺伝子の特徴は違っていた。

研究チームによると500万年ほど前に分岐したらしいとのこと。

なぜ近畿地方と中国地方が分水嶺になったのか?

この地域に浅い海が広がっていた時代があり、地形的に分断されたという説と、

大陸で互いに分断した後に東西別々のルートで日本に入ってきたという説など

見解が分かれるそうですが、どちらにしても神秘的。

ヴィジュアルは同じようでも東西カエルは別種に分類できる可能性もあるとか。

雨降りの田んぼでおなじみのちっちゃなアマガエルに

大きな大きな科学的発見が潜んでいたのですねぇ。

今後、繁殖期の鳴き声や交雑ができるかどうか

さらに詳しい調査を進めていくということですから、

東西カエルの唄に違いがあるのか、遠からず判明することでしょう。

東のカエルはキレのいい江戸弁風で

西のカエルははんあり関西弁風だったりするんだろうか(笑)。

うふふ、想像するとちょっと楽しくなる。

カエルと言えば、特筆すべきは琉球列島のカエルさんたち。

琉球列島は日本の1%という小さな面積に多くの種類の両生類が生息し、

特にカエル類がたくさん生息、琉球列島固有種の割合が非常に高い地域。

北部の「やんばる」地域には世界でここにしかいないカエルも。

足が長くジャンプ力に優れた「ハナサキガエル」。

ピヨッピヨッと小鳥のような可愛い声で鳴くのだそうです。

唄三線の盛んな沖縄、

深い森に棲むカエルさんたちもなかなか唄者のようです。

世界に色々な音楽があるように

カエルの世界にも色々な唄があるんだろうなぁ。

さあ、北海道のカエルさんたちの唄は・・・?

ああ、もうとっくに冬眠に入っているかな(笑)。

日本カエルは10度以下になると冬の眠りに入るらしい。

来年の春までゆっくりぐっすりおやすみなさい。

(写真は)

夏の沖縄旅でヤンバルクイナに遭遇した森。

濃密な南国の緑の奥の奥。

ここでしか会えないカエルが暮らしている。

やんばるは固有種の天国だ。