うさぎおいし
うさぎ美味し~かの山ぁ♪
って、本当だった。
かつてヤマで栄えた街の甘いロングセラー。
うさぎやのシナモンドーナツ、
健在なり。
日曜日に仕事で出かけた夫が
どなたかから素敵な差し入れを頂いてきました。
夕張名物「うさぎや」のシナモンドーナツ。
どこか昔懐かしい、郷愁を誘うまんまるフォルム
桜色の包装紙を開けるとシンプルな透明パックに
ちょっと大きめのシナモンドーナツが6つ並んでいました。
変わらないね、昔のまんまだね。
かつて炭鉱で栄えた夕張で
昭和5年に創業した「うさぎや菓子舗」。
現在は三代目のご主人が切り盛りしている町の和菓子屋さんです。
可愛らしい屋号は二代目の生まれ年が卯年だったことにちなんで
名付けられたとか。黒いダイヤと白いうさぎ。味わい深いねぇ。
昔はお餅や季節の和菓子も作っていましたが、
あまりの人気ぶりに今ではシナモンドーナツのみに専念。
毎日朝3時起床、家族総出で作っているそうです。
夕張取材と言えば、お昼は藤の家のカレーそば、
おやつにうさぎやのシナモンドーナツをつまむのが恒例でしたが、
藤の家は閉店、カレーそばを受け継いだお店もあるようですが、
今も昔も変わらずいてくれるのが「うさぎや」さん。
口コミで評判が評判を呼び、隠れた夕張名物は今や、
北海道グルメのアンテナショップ札幌のきたキッチンでも入手可能、
札幌で初めて出会って恋に落ちたファンも多いようですが、
まんまるドーナツを見ると思い出す風景があります。
例によって取材の途中で立ち寄ったうさぎやさん、
当時は二代目のご主人だったと思うのですが、
忙しいドーナツ作りの手を休めて奥から出てきてくれて
色々お話をしてくれたのでした。
最初は白いお砂糖だけをまぶしていたこと。
40年くらい前から香りと防腐作用もかねてシナモンを加えたこと、
朝から家族総出でせっせと丸めて揚げてお砂糖まぶして手作りしていること。
そんな話を訥々としてくれるご主人の足元をふと見ると
仕事用のサンダルのつま先が小麦粉で真っ白になっていました。
何かを一筋に作り続ける職人さん。
味わい深いのはその手だけじゃなかった。
小麦粉で白くなったサンダルのつま先もまた職人の誇り。
久しぶりに食べたシナモンドーナツはその頃と同じ味がした。
ちょっと薄めの皮、さらりとしたこしあん、
揚げているのに不思議としつこくなくて、
鼻腔をくすぐるシナモンの香りも心地よく、
ついつい2個、3個と手を伸ばしたくなる禁断っぷりは
三代目も今もしっかり受け継がれておりました。
炭鉱も映画もかつての賑わいは消え、
今や財政再建団体となった夕張市ですが、
まんまるのシナモンドーナツは今も健気に頑張っている。
夕張メロンもちょっと怖いゆるキャラ?メロン熊も頑張っている。
さらりと甘いシナモンドーナツを頬張るたびに
うさぎ美味し、かつてのヤマの街を応援したくなる。
北海道の真ん中にうさぎおいし故郷がある。
(写真は)
久しぶりの再会。
夕張「うさぎや」のシナモンドーナツ。
いつ会っても変わらない故郷の友達のようだ。
うさぎおいし。
夕張のキャッチコピーになるね。



