絶海の孤島の灯
沖縄の食文化の
奥深さと幅広さに脱帽。
旅をする毎に新しい発見が待っている。
絶海の孤島が育んだ味。
でーじ、まーさん。
と、その前に、今朝のニュースから。
環境省は昨日9日、沖縄本島北部の「やんばる」地域について
今月15日に国立公園に指定することを決めました。
やったぁ~、世界遺産へのステップですね。
ここ数日、野宮的「やんばる」ドライブをリポートしてきましたが、
ナイスタイミングでのグッドニュースに朝からいい気分。
国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、
絶滅の恐れが高いヤンバルクイナなど
希少な固有種が生息する「やんばる」地域は
政府が2018年に世界遺産登録を目指している
「琉球諸島と奄美群島」に含まれています。
で、自然保護を強化することで、世界遺産登録を後押ししようと、
環境省が「やんばる」地域を国立公園指定を決めたってわけです。
私がこの夏出遭ったヤンバルクイナちゃんも喜んでいるかな~。
国立公園指定で暮らしやすくなるといいね。
名前は「やんばる国立公園」。
大宜味村、国頭村、東村の三つの村にまたがり、
面積、陸域が1万3622ha、海域3670haの域内には水辺のマングローブ林、
石灰岩が浸食されたカルスト地形など多様な生態系が広がり、
ここにしか生息していない固有の動植物が発見されています。
国立公園の指定が9月15日となったのも
絶滅危惧種の国内最大のコガネムシ、ヤンバルテナガコガネが
1983年9月15日に発見されたことにちなんだらしい。
新規の国立公園指定は2014年の慶良間諸島以来で、
「やんばる国立公園」は33カ所目。
景勝地が多かった従来の国立公園とは違い、
多様な生き物を育む生態系と一体となったタイプの
新しい国立公園モデルとして注目されそうです。
うふふ、ヤンバルクイナちゃんやヤンバルテナガコガネ君たちが
国立公園の主役ってことよね~。
那覇から遠出のドライブになりますが、
ぜひともたくさんの人々に訪れてほしいと思います。
おめでとう。やんばる。
ということで、夏の沖縄旅2016リポートへ戻りましょう。旅の後半は本島編、
自然・歴史・文化に触れる本島中部・南部ドライブに続き、
4日目はまもなく国立公園となる北部の「やんばる」を訪ねました。
古陶を再現する大宜味村の陶房や沖縄本島最北端の辺戸岬、
100年続く沖縄独自の相互扶助組織「奥共同店」、
亜熱帯の森の中美しい茶畑に誰もいない東海岸一人占めの海カフェ、
パイナップル生産量日本一の東村では
超プレミアムな「ゴールドバレル」もゲット、
丸1日かけてやんばるの魅力を体感できました。
さあ、夏の陽も傾きかけた高速道を南下、那覇へと戻りましょう。
あ~らら、とっぷり日も暮れて・・・。
高速道をひた走り、夕方ラッシュのゴッパチ(58号線)を抜け、
那覇の常宿ホテルに着いた時は夜7時過ぎ。
旅情溢れる那覇の街灯りが旅人を居酒屋へと誘います(笑)。
ロングドライブの疲れも何のその、
今晩もとっておきのお店を予約してあるのでした。
むふふ、食いしん坊旅人、手抜かりはありませぬ(笑)。
今宵向かうのは、いまだかつて訪れたことのない離島、
大島諸島で獲れた珍しいお魚が味わえるお店。
那覇は前島にある「割烹 喜作」。
食の天国那覇でも大東諸島の味が楽しめるお店はめったになく、
ここは知る人ぞ知る存在なのであります。
なんてたって、大東諸島は沖縄本島から400kmも離れた絶海の孤島群。
人が住む南大島、北大東島、無人島の沖大東島の三つの島からなり、
日本本土からも沖縄諸島から遠く離れていて、
大陸の一部となったことがない島とか。
そのため、植物や動物もこの島にしかいない亜種が多く、
独特の生態系を保っていて、ヘビもカラスもいないらしい。
那覇から飛行機で1時間、船だと週1便の船で14時間と言いますから
その絶海の孤島っぷりが容易に想像できます。
さらに断崖絶壁に囲まれた地形ゆえ、船を接岸することができず、
貨物はもちろん、船の旅客もクレーンでつり上げられて「荷上げ」されます。
沖縄好き、離島好きは数多けれど、大東島まで行く人は数少なく、
ある意味、沖縄旅最後の秘境、かも。
私もかなりの離島を巡ってきましたが、大東島は未踏。
歴史的、文化的にも沖縄諸島とはひと味違う大東島。
さあ、どんな食が待っているのでしょうか。
週1便の船「だいとう」が出航する泊港のほど近く、
前島のほの暗い街角にぼぉ~と赤提灯が灯っている。
「割烹 喜作」。絶海の孤島の灯は温かった。
ん・・・?「大東寿司」「大東まつり寿司」の文字も・・・。
昔から「ウフ(大)アガリ(東)ジマ(島)」と呼ばれてきた大東島。
その歴史的背景から生まれた独特のミックス食文化のお話はまた明日。
沖縄・・・知れば知るほど、奥が深い、幅が広い。
知れば知るほど、好きになる。

