日曜日のちゃんぷるー
煉瓦みたいにデカいステーキ、
甘辛テリヤキ&目玉焼きのせごはんに
まさに潜水艦サイズのサブマリン・サンドと
FUやTOFUちゃんぷるーが自然に並ぶ。
日曜日はみんなで「マイハウス」。
どこまでも澄み渡る秋の青空。
今日も札幌は気持ちのいい秋晴れ。
ナナカマドの実も真っ赤に色づき、秋本番ですねぇ~。
予想最高気温は22度ねぇ、まあ過ごしやすいこと・・・なんて、
朝の天気予報を眺めていたら、あらま、那覇の最高気温29度とな。
沖縄も30度をきる季節になりましたか、南国も秋、ですね。
さあ、急いで夏の沖縄旅2016リポートを仕上げてまいりましょう。
旅の後半・本島編も最終章、明日は沖縄を離れる前日、
那覇のぶらり散歩から、大学ラグビー観戦のため宜野湾市へ。
灼熱のグランドへ行く前にまずは宜野湾ランチ、
普天間基地メインゲートのすごそばにある食堂、
「My House マイハウス」へやってきました。
国道58号線とパイプラインが交差する大山三叉路を右折、
小さな芝生の公園「FRIENDSHIP PARK 友交園」の奥に
簡素な平屋建てのそのお店はありました。
場所柄いつも基地関係者とおぼしき外国人で賑わうらしく、
サボテンやマンゴーが植えられた異国情緒溢れる外観はやや暗め、
ちょっと入りにくい雰囲気を醸し出していますが、
いざ、勇気を出して入って見ると、あらら、
拍子抜けするほど、店内は広く明るくアメリカンなダイナー。
ほとんどが英語表記のメニューにはドルと円が併記され、
オールドスタイルのコカコーラのポスターや
MJBの緑のコーヒー缶を再利用した灰皿などなど
アメリカ映画に出てきそうな下町のダイナーという感じ。
ですが・・・お店の片隅には、ほよっ?北海道の木彫りの熊。
伝統的な琉装をした琉球美人のポスターもあれば、
壁に貼られた手書きのメニューの中には「FU」の文字も。
FU・・・フ・・・ふ・・・麩・・・!? そうか、「麩ちゃんぷるー」か。
普天間基地そばで30年続く「マイハウス」は
琉球とアメリカのミックスカルチャーを体現する食堂なのでした。
お店は存在感抜群の大きな木のテーブルがでんと並び、
日曜日のせいか、米兵さんの姿はほとんどなく、
地元の人らしきおじちゃんやご夫婦ががっつりランチ中。
奥のカウンターの向こうが厨房になっていて、
いかにも沖縄のアンマーって感じのおばちゃんたちが
忙しそうにフライパンをふるっていました。
どうやらカウンターやレジ前に盛大に貼られた英語メニューの中から
口頭で注文を伝え、カウンターで料理を受け取るシステムらしい。
「は~い、テリヤキライス、できましたぁ~」。
厨房からの声にお客さんが即反応、出来たての料理を
いそいそと取りに行くのを新参者の旅人は何気に目で追う。
おおお~、大皿のご飯に甘辛たれがたっぷりかかった鶏肉がどぉ~ん、
ザ・アメリカンな重量級のテリヤキライスがほかほか湯気をたてている。
う~ん、どうしよう、胃袋のサイズとよく相談して決めなければ(笑)。
「Combination」なるサンドイッチはまさに潜水艦サイズ、
とろっとろのチーズがかかった巨大サブマリンサンドを
地元の常連さんはたじろぐこともなく、
ナイフとフォークで器用に切り分け頬張る。
お隣の席のおじさんは、さっきからメガサイズステーキと格闘中。
煉瓦みたいにデカい肉塊に一人正対、無言で食べ進める姿は
どこか感動的ですらある。男は黙って肉を食う、ですね。
おっと、感心している場合ではない。英語メニューを必死に読む。
「FRIEDRICE /BEEF PORK CHIKEN」「TACOS」に・・・
「GYUDON」「KATSUDON」牛丼?カツ丼?「SOKI SOBA」ソーキそば?
写真入りの「FU」と「TOFU」は麩ちゃんぷるーに豆腐ちゃんぷるってことね。
オムライスに焼きそば、やきとり、巨大ハンバーガーまで
腹ペコたちを幸せにしてくれるガッツリ日米メニューがてんこ盛りだ。
アンマー達が切り盛りする「マイハウス」は料理も思いきり琉米ミックス、
日本人もアメリカ人も「懐かしい」と感じるおふくろ食堂だった。
で、迷いに迷った旅人が本日のランチに選んだのは
「EXTRA SPICY CURRY」
ビーフ・チキン・シュリンプ中からチキンをチョイス。
何だか朝からカレーが食べたい気分だったのよねぇ~。
「EXTRA」の文字がいささか気になりますが、
まぁカレーは無難な選択だしと安心していたのですが、
「はい、スパイシーカレーねぇ~」の声にカウンターまで取りに行くと、
厨房のアンマーが「辛いからねぇ~、辛いよ~、水持ってってねぇ~」と
いたずらっぽい笑顔で軽く脅す(笑)。
まさか、まさかねぇ、そんなに辛くないよねぇ~と、パクリと一口、
おおお~、異国情緒溢れる独特なスパイシーな香りが鼻腔を駆け抜け、
次の瞬間、かっらぁぁぁ~い!、辛いよぉ~(涙)。
唐辛子系の辛さだけじゃない、このストレートパンチのような直線的辛さは
おそらく胡椒系、ペッパーが大量に使われているのようだ。
確かに辛い、辛いけれども、日本のカレーにはない多国籍な魅力がある。
う~ん、どう表現すべきか・・・アメリカ学校給食的な懐かしさというか、
(アメリカの学校給食なんて食べたことないけど、笑)、
何というか、美味しい不味いとは別次元の不思議な懐かしさ。
お醤油っぽくもあるし、トマトケチャップっぽくもあるし、
でもそれだけじゃない、日米おふくろ的色々調味料がカレー粉と渾然一体。
これは、どこにもない「EXTRA SPICY CURRY」。
ひとつ確実に断言できるのは、
このカレーに一番合うドリンクは、コカコーラだってことだなぁと、
冷たいウーロン茶をストローですすり、辛さを流すのでありました。
ふぅ~、宜野湾市ならではのランチだったわと感慨に耽っていると、
地元の四人家族が賑やかにお店に入ってきました。
日曜日で休みのお父さんとお母さんと小学生くらいの姉と弟。
慣れた様子でカウンターに「マイハウスプレート4つ」と注文。
やがて巨大なランチボックス4つが入った袋をぶら下げて、
仲良く手をつなぎながら、お店を出て行きました。
そうか、日曜日は「マイハウス」でテイクアウト。
働き者のアンマーたちが手早く作るここのお弁当が
地元に住むあの子たちにとって思い出の日曜ランチになるのでしょうね。
宜野湾市、普天間基地メインゲートのすぐそばで30年。
木のテーブルにはここで勤務した米兵たちが思い出に彫った
色々な英語の名前が刻まれていました。
誰にとっても、ただいまと帰って来たくなるお店。
琉米ミックスされた懐かしいおふくろ食堂。
宜野湾市に行くことがあったら寄ってみて下さい。
ここにしかない味に出会えます。
(写真は)
「マイハウス」の英語メニュー。
「TOFU」「FU」のアルファベットに円表記。
次に来たときにはちゃんぷるーを食べてみよう。
地元の人が多い日曜日に常連さんみたいにテイクアウト、。
そして宜野湾の海を眺めながらぱくつくんだ。
どんな味がするだろう。

