カモナ・マイハウス
そのダイナーは
FRIENDSHIP PARKという名の
小さな芝生の公園の前にあった。
円とドルが併記された英語のメニューに
オールドスタイルなコカコーラのポスター。
ようこそ「マイハウス」へ。
夏の沖縄旅2016リポートの前に、今朝の注目ニュース。
「沖縄に世界最古の釣り針」。沖縄県南城市のサキタリ洞遺跡で
世界最古となる2万3千年前の釣り針が見つかったと
県立博物館・美術館が発表しました。
巻貝を割って石で磨き加工、ちゃんとひもを通す小さな穴が開いていて、
旧石器時代の人類が漁労をしていた貴重な証拠となるらしい。
考古学的、人類学的な大発見でありますが、
あの海が美しい沖縄南部ですもの、旧石器人がお魚獲りたくなっても
沖縄好きの旅人としてはなんら不思議ではありません。
2万3千年前の美ら海にはどんなお魚がいたのでしょうねぇ。
そんな歴史ロマンを感じながら、沖縄旅後半・本島編最終章を続けましょう。
明日には沖縄を離れる最終日前日、
朝からぷらり那覇散歩、再開発の始まった「農連市場」の今を目撃、
うちなんちゅー率99%の太平通り商店街から市場本通りへ。
新鮮島野菜を「下見」、いつも沖縄鰹節大容量パックを仕入れ、
公設市場2階で琉球甘味を堪能、賑やかな国際通りに戻った時には
既にお昼の時間、さあ、今日は何食べよう。
思い出ランチはちょっと車を走らせて宜野湾市へ向かいます。
実は午後に大学ラグビー観戦の予定を入れていて、
そのリーグ戦試合会場が宜野湾市の沖縄国際大学。
中部や北部へドライブするたびにいつも通る街ですが、
ゆっくり食事をする機会はあまりありませんでした。
那覇から車を20分も走らせると、青い空が一段と高くなり、
広大な米軍基地のフェンスが連なりはじめます。
アメリカン家具のお店に昔ながらの食堂が隣り合っていたりと
本島中部は沖縄伝統の文化とアメリカンカルチャーがミックス、
新しい感性、異なる文化が共存するちゃんぷるー文化が息づくエリア、
この街で30年前から創業するあるダイナーを訪ねましょう。
通称「ゴッパチ」国道58号線を那覇から北谷へ向けて走り、
普天間基地が見えてくると、宜野湾市。
県民が愛するアップルパイで有名な「jimmy’s」を超えた交差点、
大山三叉路を右折すると、小さな芝生の公園があります。
「FRIENDSHIP PARK 友交園」と書かれた緑の看板。
小さな公園が日米友好を象徴、基地の街普天間らしい風景です。
その芝生の向こうにプレハブ建てのような簡素な軽食堂が。
普天間飛行場ゲートの目と鼻の先で商いすること約30年、
「My House マイハウス」であります。
う~む、どこが入り口だ?
巨大な基地とは対照的に簡素な平屋建てのダイナーは
異国情緒満点なサボテンやパパイヤの木と駐車中の車に遮られて、
窓ガラスの向こうはほの暗く、全貌が把握できません。
沖縄を歩いていてふいっと路地裏などに入ると、
営業しているのかどうかわからない、物凄く入りにくいけど、
物凄く気になるディープなお店などに出くわすことがありますが、
ここも扉を開けるのに勇気がいる「ザ・入りにくいお店」。
しかし、ここで引き返しては、沖縄好き旅人の名がすたる(笑)。
ええ~い、御免!
ようやく見つけた小さな扉を、意を決して開ける。
ほよっ・・・あ・・・明るい、ひ・・広い、
外観の暗さとは正反対の明るい雰囲気の店内にほっとする、と同時に、
これぞアメリカン・ダイナーというムードにテンションが上がる。
日本語よりも多い英語のメニューには円とドルが併記され、
壁を飾るのはオールドスタイルのコカコーラのポスター。
緑のMJBコーヒー缶を再利用した灰皿が泣かせる。
普天間基地の真ん前、米兵ご用達のお店と聞いていましたが、
この日の店内は地元の人らしいおじちゃんとご夫婦一組が
相当ガッツリなランチを楽しんでいる最中でした。
ん?
ふと気づけば・・・店の片隅にはなぜか北海道の木彫りの熊・・・。
伝統的な琉装をした沖縄美人が微笑むポスターが
レトロなコカコーラポスターのハリウッドスマイルと同居している。
宜野湾市、普天間基地の目の前にある「マイハウス」。
確かにアメリカ映画に出てきそうな古き良きダイナーではあるけれど、
琉米ミックスされたちゃんぷるーな雰囲気はアメリカ本土には絶対ない。
ここでしか味わえない宜野湾ランチの詳細はまた明日。
ボリュームと辛さのサプライズが待っていた(笑)。
(写真は)
普天間基地のすぐそば。
「FRIEND SHIP PARK」の芝生が目印。
手前の平屋建ての簡素な食堂が
時間によっては米兵さんだらけになるという
「マイハウス」。
宜野湾のおふくろの味。

