にふぇーでーびる

花の香りの空港。
青い空と眩しい太陽。
三線の音色がいつまでも耳に残る。
愛しい島々にしばしの別れを。
にふぇーでーびる(ありがとう)沖縄。

夏の沖縄旅2016リポート、気がつけば秋になっていました(笑)。
3か月間に渡って徒然なるままに綴ってきた旅の記録も
いよいよ今日が最終回となりました。
午後2時の飛行機を前に朝から那覇で最後の買い出し中。
旅の前半、石垣島であきらめた八重山かまぼこも
「マーミヤーかまぼこ」牧志店で無事ゲット。
那覇工場進出なんて凄いね~。

ずっしり詰めてもらった石垣島自慢のかまぼこを提げて、
お次は沖縄おやつ部門。
沖縄のお餅「ムーチー」専門店「やまや餅店」で
紅芋と黒糖の「ムーチー」、お正月菓子「ナットゥンスー」を購入。
おおお・・・月桃の葉の香りがエキゾチック。
この匂いをかぐと沖縄出身でもないのに
なぜか懐かしい気持ちになる。
もはや想像妊娠の域である(笑)。

すぐお向かいの老舗沖縄菓子店「松原製菓」もマスト。
お祝いや行事菓子、昔懐かしいレモンケーキなどが並ぶなか、
沖縄版黒糖クレープ「ポーポー」に伝統的な宮廷菓子「くんぺん」、
南国らしい「冬瓜まんじゅう」や
桃の形が愛らしい「ムムグヮーシ」等々、
籠にどっさり沖縄おやつアラカルトを選んで大満足。
「船の時間まで少しあるから、これ頂戴ね」。
お隣の小さなおばぁちゃんがそう言って
ポーポーを三本買っていきました。
「昔からね、ここのが大好きなのさー」。
巾着袋に大事そうにポーポーをしまい、
これからどこかの離島へと帰っていくのですね。
「松原屋製菓」。うちなんちゅうの甘い心の故郷。

まだ少し時間があるので桜坂まで足をのばし、
大好きな琉球張り子のお店「沖縄ロードワークス」で
新作「おにぎりスズメ」を買い、坂を上って桜坂劇場へ。
沖縄クラフトのセレクトショップ「ふくら舎」では
古陶が現代に蘇る「沖縄のカタチ展」開催中。
あの大宜味村の玉城さんの花形盛皿が展示されていました。
やんばるの山の中で迷子になりながら、
9連房の登り窯がある陶房まで行ったんだよねぇ~。

爽やかな6月末の札幌を旅立った今回の沖縄旅。
旅の前半は八重山諸島へ。石垣島をベースに
西表島・由布島・小浜島・竹富島をクルージング。
八重山藍やミンサー織りの工房を訪ね、島の手仕事に感動、
ミシュランの星に輝く川平湾ではウミガメにも出会い、
石垣島と台湾の絆を象徴するお菓子も発見。
八重山そば、八重山島野菜、完熟グアバに新鮮生マグロ。
自然、歴史、食、文化、そして人々。
本島とはまた違う独特の魅力に惹きこまれました。

そして後半はいつもの本島へ。
南部・中部・北部と縦断ドライブ。
糸数アブチラガマでは闇より暗い闇を体験、
キャンプハンセンや普天間基地近くの食堂では
米軍統治時代の痕跡や基地の街の今を実感しました。
聖地読谷村やちむんの里巡りはもちろん、
木工の藤木健さん、「壱」の壱岐幸二さん、
大宜味村「陶房玉城」の玉城さんご夫妻などなど
新たな作家さんたちとの出会いは旅人の宝物。

那覇の移り変わりを見つめてきた県庁前の居酒屋さん、
絶海の孤島大東島の孤高のグルメに琉球王朝伝統の豚肉料理。
沖縄本島最北端「奥」集落、そして美しい茶畑。
東村の極甘パイナップル「ゴールデン・バレル」
海カフェから独り占めした南部の青い海。
再開開発の槌音とともに消えようとしていく昔ながらの市場。
最終日の朝、常宿ホテルの窓から眺めた那覇の朝日。
旅の記憶が天然色で蘇ってくる。

いや、まだ記憶にすらなっていない。
沖縄好きの心と魂が震える出会いばかり。
しっかり五感に刻まれ、
リアルなまま真空保存されているのでした。
真空パックされた旅の記憶を瞬間解凍するごとく、
綴ってきたのがこの旅リポートなのでありました。

今度は、いつ、会える?
恋人との今生の別れのごとく、
那覇空港を離陸する旅人。
逢えない時間が、愛を育てる。
買い込んだ沖縄本や写真集を眺めながら
いつもあなたを思っているわね。
愛しの、沖縄よ。

(写真は)
旅の最後の一枚。
花の香りがする那覇空港にて。
「jimmy’s」のアップルパイを買って、
本屋さんで最後の沖縄本を買い込み、
空港の食堂で沖縄おでんとオリオン生で
涙(笑)の最後のランチ。
さあ、泣いても笑っても、夜には新千歳。
懐かしい札幌の我が家が待ってるぜ。
素敵な旅をありがとう。
にふぇーでーびる 沖縄