うちなんちゅー商店街

赤ウリ100円、カンダバー100円、エンサイ80円。

新鮮な島野菜に驚異の値札。

この八百屋さんに通うだけでも沖縄に住みたくなる。

うちなんちゅー99%の昭和な商店街。

人情と食にぞっこん。

今日9月14日は十五夜イブ、ですが、

札幌は朝からどんより曇り空、明日まで曇りの予報、

まんまるお月さま、見られないのかしら・・・。

ま、いずれにしてもお月見団子は用意しましょ。

味覚の秋は存分にたのしまなくちゃ、ね。

遥か沖縄はまたまた台風接近、

まったく、誰の心と秋の空、なんでしょうか。

三つ子台風の行方も気になりますが、

夏の沖縄旅2016リポート、後半の本島編も最終章。

札幌へ帰る前日はとことん那覇を歩きつくしましょう。

目覚めたばかりの国際通りから南へ歩くこと10分ほど。

戦後復興期から那覇の食を支えてきた「農連市場」を訪ねると

ガープ川沿いに肩を寄せ合っていたつぎはぎだらけの建物がすっぽり姿を消し、

大きな重機がクレーンが槌音を響かせていました。

2019年の完成を目指す大規模な再開発工事が始まっていたのです。

街は世につれ、世は街につれ。

500年前から国際的な港湾都市として発展してきた那覇。

琉球処分、戦争、戦後アメリカ統治と時代の大波に翻弄されながら、

さまざまに大きく変貌してきた街の一角で

たくましく那覇の食を支えてきた昔ながらの市場が

今また新しい時代を迎えようとしている現場を目撃。

これが、リアルタイム・ナーファだ。

ガープ川のほとりで旅人は感慨に耽る。

・・・おっと、旅の最終日、時間は限られています。

センチメンタルな感傷を胸に収めて、那覇歩きを続けましょう。

変貌しつつある農連市場を後に、道をくるりと後戻り。

平和通りからぐっと奥まった太平通り商店街へ。

国際通りに近い市場通りと違って、一気にディープな地元感が漂い、

行きかうのはうちなんちゅー99%の太平通り、大好きなエリアです。

200円そこそこのできたてのお弁当や50円のてんぷら、

山盛りのマグロ刺身が500円、

もうこの値札を見ただけで近所に住みたくなる。

おおお~、今朝も盛況ねぇ~。

農連市場側に近い太平通りには

いつも朝早くから人だかりができている有名店があります。

「奥間果物菓子商店」。といっても実質はほぼ青果店、

昔は果物とお菓子を商っていたのでしょうが、

朝の店先には次から次と新鮮な島野菜や果物が入荷、

おにいさんたちが威勢よくダンボールを開け、

手際良く並べていくそばから、近所の人が買い求めていきます。

抜群の鮮度と品揃え、良心的な価格で那覇っ子からの信頼は絶大、

お料理好き主婦やプロの料理人も買い出しにくるお店なのです。

札幌へ帰る前日、ここで沖縄野菜の品定めをして、

飛行機に乗る当日、朝入荷したばかりの新鮮島野菜を買って帰るのが

野宮的沖縄旅のゴールデン・ルール(笑)。

おおお~、大きな赤ウリ(モーウイー)が100円、

みずみずしいエンサイ(空芯菜)がこの大束で80円!

わぁ~ん、毎日通いたよぉ~、

奥間さんに毎日買い物に来てここの島野菜で毎日お料理作りたいよぉ~。

もしも沖縄短期移住するなら、太平通り近くの物件から探そう(笑)。

おっ?この一段と緑が元気な葉野菜は何だ?

「カンダバー」・・・。神田さんとこのばーさん、ではない(笑)。

「あのぉ~、カンダバーって、どうやって食べるんですか?」

品だしに精を出すお店のおばちゃんに聞いてみると

「ああ、カンダバーはね、ぼろぼろじゅーしーにするけどねぇ~、

おひたしでも炒めても、何にしても美味しいよぉ~」。

了解。明日「カンダバー」ゲット決定。

見慣れない沖縄野菜も奥間さんのおばちゃんたちに聞けば

たちどころに料理法からレシピまで「口伝」で教えてくれる。

うちなんちゅー99%商店街は素敵だ。

あとで調べてみたら、

「カンダバー」は食用甘藷の葉(カズラ)で、抜群の栄養価があり、

戦後の食糧難の時代には貴重な食料として重宝されていたそうです。

現在でも家庭料理によく用いられ、沖縄の雑炊(ぼろぼろじゅーしー)や

チャンプルー、味噌汁の具などとして食べられています。

南国の強い日差しの中でたくましく育つ「カンタバー」は

ビタミン、ポリフェノール、ルテインなどを多く含み、

最近では葉も茎もより食べやすく品種改良され、

沖縄の夏を代表する葉物野菜となっていました。

んじゃあ、このカンダバーとゴーヤーとナーベラーと・・・

おおお~、色鮮やかな島人参も忘れずに、

明日最終日朝、空港へ行く前に「買い出し」して帰りましょう。

大好きな奥間商店での「下見」を無事終えて、

ぷらりぷらぷら、ディープな太平通りの朝散歩を続けます。

暮らすように、旅をする。

こんな時間が野宮的沖縄旅の醍醐味で、あります。

(写真は)

朝、採れたての沖縄野菜が並ぶ店先。

100円、100円、80円・・・。

この新鮮さと値札にぞっこん。

奥間商店に通うために

沖縄に住みたく、なる。