100兆の花畑

初夏の花畑は美しい。

バラに紫陽花にたおやかな藤の花房。

まさに百花繚乱の季節、ですが、

なんと100兆もの花々が咲く花畑があるのです。

それも、と~っても身近な至近距離に。

正解は、私たちのおなかの中。

そうです、今話題の「腸内フローラ」であります。

人間の消化器官にはおよそ100兆もの細菌や微生物が棲息、

体を健やかに保つための花畑の存在が一躍注目されています。

朝刊日曜版のコラムでこの腸の花畑について触れていたのですが、

そこで興味深い言葉を発見しました。

「虫の知らせ」のことを英語「gut feeling」と言うのだそうです。

「gut」は腸。

つまり「虫の知らせ」とは「腸が感じる」ってこと。

理屈や理詰めではない、不可思議な第六感的な感覚は

人間の腸の中にいる100兆もの微生物で感じていたってことかぁ。

「虫の知らせ」の「虫」とは細菌、微生物のことだったのねぇ~。

何となく「虫が好かない」のも、頭や心で判断してるんじゃなくて、

お腹の中の腸内細菌たちの好き嫌いってことか(笑)。

しかも100兆もの腸内細菌た微生物の数は

元から人間の体に備わっている細胞の数よりずっと多いとか。

はぁ~、びっくり。

私を私たらしめている体細胞より、

お腹の中に寄生している腸内フローラの数の方が勝っているって、

大家よりも店子の方が数的優位で発言力ありってことか。

おなかの「虫」の優位性が科学的に実証された?(笑)。

虫のご機嫌が健康を左右するわけだ。

味噌や醤油、ヨーグルトやザワークラウトなどなど、

世界にはさまざまな伝統的な発酵食品が存在しています。

発酵食品が腸内細菌たちを元気にすることは、今ではわかりますが、

昔の人はそんな科学的知識なんかなくても

健康のキャスティングボードは

おなかの虫が握っていることを知っていたのですねぇ。

古代の哲学者も凄いけど、

発酵食品に気づいた人はもっと凄いかも、ね。

人間は考える葦である。

と同時に、

人間は考える腸を持っている。

さあ、今朝もいつものヨーグルトで

虫のご機嫌をとりましょう。

(写真は)

ご近所の町内フローラ(笑)。

植栽の紫陽花が

小さな緑色のつぼみをつけていた。

札幌の紫陽花が咲くと、

夏が来る。