痛気持ちいい生活

「世界イチ 4257安打」

朝刊一面の見出しも誇らしげ。

誰が何と言おうと、凄い記録だ。

42歳、細身の打者の進化は止まらない。

あっぱれ!

マーリンズのイチロー外野手が

昨日のパドレス戦で2安打を放ち、

ピート・ローズが持つメジャー記録の4256安打を

日米通算で上回りました。

米国野球殿堂入りの目安となる通算3000本安打まであと31。

高みをめざして有言実行、今回の緯業も「通過点」、

イチローの一人旅から目が離せません。

イチローの凄さのひとつが「怪我しない」こと。

メジャー生活16年間で故障者リスト入りは

2009年マリナーズ時代の胃潰瘍による一回だけ。

40代ともなれば普通は体のあちこちに衰えが出始め、

やれ膝や腰が痛い、四十肩?いや五十肩かと悩むお年頃ですが、

42歳ケガ知らずのしなやかな肉体はもはや国宝級。

試合前のストレッチ姿などほれぼれするほど美しい。

パワー重視のメジャーで高いパフォーマンスを維持するために

ず~っと心がけていることは「体を大きくしないこと」だそうです。

強さよりも柔らかさ、体の切れを重視、しなやかな筋肉を維持するために

自宅や球場で特製マシンでのトレーニングを決して欠かさない。

その結果、身長180cm、体重79kg、

プロ1年目からほぼ同じ細身の体型を42歳の今もキープしているのでした。

「ちっとも痩せない」「体重が落ちない」世代にとっては

もはや、現代の奇跡、であります。

しかし、奇跡にはちゃんと理論的な裏付けがあります。

美しい体型維持の秘密はしなやかさ=「柔軟性」。

やたらと筋肉を強く大きくするのではなく、

筋肉をそれを動かす神経の運動を高め、

関節の可動域を広げ、筋肉を柔らかくする。

結果、疲労物質も溜まりにくくなり、怪我もしにくくなる。

柔軟性アップが描くプラスのスパイラル。

やっぱり、ストレッチ、頑張ろうっと。

たまたま読んだ雑誌の「ヨガ&ストレッチ」特集によれば、

柔軟性が高いと日常生活にもプラスがいっぱいとか。

血流が良くなり、姿勢もキレイになるのはもちろん、

大きな声が出るようにもなると言います。

肋骨のすぐ下にある横隔膜の柔軟性が高まることで、

呼吸が深くなり、自然と豊かな声が出るようになる。

そうそう、話し方講座などでいつもお伝えしていますよぉ、

良きスピーチのためにも柔軟性は大事、なのです。

もうひとつ興味深いのが

柔軟性を高めると「我慢強く」なれる、という説。

ストレッチをよくする人は心身の痛みやストレスに強くなるらしい。

人間が痛みを感じる脳の領域はもともと決まっていて、

ストレッチでいわゆる「痛気持ちいい」状態を繰り返すと、

脳に痛み耐性が備わり、ストレスや不快感にも耐性ができるとか。

なるほど、いらぬ夫婦喧嘩もなくなるかもね(笑)。

年齢とともに硬くなりがちな心と筋肉を適度に伸ばしてあげる。

ストレッチは人間関係も良好にしてくれそうです。

しなやかな筋肉にはしなやかな心が宿る。

イチローみたいな完璧な体型維持はできないけれど、

コツコツ、コツコツ、地道なストレッチなら続けられる。

「痛気持ちいい」生活、さらに心がけていきましょう。

柔らかなココロとカラダをめざして、ね。

(写真は)

六月のバラ。

はっとするほど美しい。

潤いを増した緑に良く映える。

花や緑を眺めると心がストレッチされる。

心の感受性を柔らかく、柔らかく。