燕と烏と麦

知らなかったぁ~。

調べてみるものだ。

毎朝食べているのに、

キミのこと、全然わかってなかったね。

ごめんね、オーツ麦。

私の朝はバナナとヨーグルトとグラノーラで始まる。

オーツ麦とナッツと黒糖で作る自家製グラノーラは

もはや生命維持装置といっていいほど(笑)。

昨日のおやつもまた愛するオーツ麦が使われていました。

夫のカナダ土産、クエーカーオーツ社のオートミール入りクッキー、

バナナとチョコチャンク入りのソフトクッキーをつまみながら、

ふと、思った。オーツ麦って、どんな穀物?

え~っと、エンバクのことじゃなかったかな?

調べてみると、確かに、オーツ麦=エンバク(燕麦)のこと。

またカラス麦と呼ばれることもありますね。

なるほどなるほど、ツバメやカラスが好物の麦ってことねぇ。

と、ず~っと勝手に思い込んでいたのですが、これが大間違い。

オートミールの原料、オーツ麦は殻の形がツバメの姿に似ているから

「燕麦」と名付けられたのだそうです。

確かにオーツ麦の写真を見ると、先端がぴゅっと細長く尖っていて、

空飛ぶツバメに良く似ている。カラスにも見えないこともない(笑)。

オーツ麦の原産地は中央アジア。

もともとは小麦畑に生えていた雑草だったものが、

紀元前1000年ごろから栽培され、

古代ギリシャやローマ時代から家畜の肥料とされてきましたが、

食べやすいように蒸してローラーで平たく伸ばす技術が開発され、

いわゆるオートミールが誕生、

イギリス、アメリカではおなじみの朝食メニューとなったのです。

日本にオートミールが伝わったのは明治時代。

広大な北海道でオーツ麦が大量に生産されていました。

日本で初めてオートミールを製造したのも

北海道にあった穀物加工会社だったそうです。

そういえば、思い出しました。

旧早来町の酪農&畑作の家に生まれた実家の母は

子供の頃、オートーミールをフツーに食べてたと言ってたっけ。

「畑でエンバク、いっぱい作ってたからね、

朝ごはんは搾りたての牛乳とオートミールだったよ」。

って、お母ちゃん、めっちゃ、ハイカラ(笑)。

戦前の北海道の酪農家の食卓はまるで「大草原の小さな家」。

その頃を懐かしんでか、私が子供のころも、

母はたまに牛乳でオートミールを煮込んでいたものです。

子供の舌にはどろどろの麦お粥はいまいちだった記憶がありますが、

そのオーツ麦が今や生命維持装置。

味覚が育ったのか、大草原のDNAのせいか(笑)。

自家製グラノーラを作る時、

クエーカーオーツの袋を開けるとちょっとほこりっぽい匂いがする。

大昔、小麦畑の脇でたくましく生えていた雑草系のオーツ麦、

どこか懐かしい日なたの匂いをかぐと不思議にほっとする。

植物性たんぱく質にカルシウム、鉄分などミネラルも豊富、

食物繊維量は精白米の20倍という栄養バランスの優等生、

ツバメやカラスには横取りされたくありません(笑)。

その歴史を知るといつものグラノーラ&ヨーグルトがひときわ味わい深い。

燕と烏と麦のお話、でした。

(写真は)

クエーカーオーツ印のクッキー。

パッケージの裏表には

「Soft Baked OATMEAL COOKIES」

「Biscuits a l’avoine TENDRES CUIT AU FOUR」と

英語とフランス語で商品名が書かれています。

原材料表記も英語とフランス語が。

なるほど、カナダっぽいね。