置いてけぼり

おとうさん、

わかる、わかるよぉ~。

クールな彼女のつれない声。

途方に暮れちゃうよねぇ~(笑)。

あなたに一句に一票。

第一生命が毎年募集している「サラリーマン川柳」、

今年の上位作品が発表されました。

入選した100作品の中からインターネット投票で選ばれたトップ10、

第1位は「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」。

話題のドローンと妻どろん・・・ね。

もはや、泣き笑いするしか、ないね、お父さん。

そのほかの上位作品の切なく哀しく泣き笑い。

「娘来て 「誰もいないの?」 オレいるよ」

「妻が見る 「きょうの料理」 明日も出ず」

作風は年々、男の自虐度がパワーアップ傾向にあります。

娘に家族としてカウントされなくても、

毎日ルーティンな(笑)食卓に文句も言わずにいても、

挙句の果てに妻ドローン・・・ですものねぇ~。

「ホント、お父さんはツライよね~」、

って言ってほしいのよねぇ~(笑)。

サラリーマン川柳の魅力は自虐の様式美にあり。

そんなトップ10の中で、私も激しく共感した作品がコレ。

「カーナビよ 見放さないで 周辺で」。

わっかるぅ~、わかるよぉ~、お父さん。

我が家のマイカーはカーナビレスですが、

旅先のレンタカーでは欠かせない必需品、旅の友。

沖縄旅行の際もカーナビなしではお手上げであります。

あの感情を抑えたクールな声の道案内があればこそ、

見知らぬ土地、初めての道も安心してハンドルを握れる。

まあ、ある意味、身も心もゆだねるだけですな。

だがしかし、信頼していたクールな彼女(カーナビ)が

一方的にこちらの愛を突き放すことがあります(笑)。

宮古島ドライブ、マンゴー農園を目指していたときもそうだった。

突然、彼女が言い放つ。「目的地 周辺です」

「へっ???ここ?何もないよ??畑の真ん中だよ」

しかし、彼女は無機質に最後通告。

「これで 案内を終わります」

「うっそぉ~、まじぃ?」

「運転、お疲れさまでした」。

悪女の深情けか(笑)。

方向音痴の旅人は、サトウキビ畑の真ん中で置いてけぼり。

こうしたカーナビ彼女が一方的に「見放す」現象(笑)は

どうやら離島ドライブの場合にたまにあるのです。

多分、カーナビにインプットされている情報の問題なのでしょうが、

いきなり見放された旅人のよるべなさと言ったら。

ねぇ~、お父さん、母犬とはぐれた子犬のよう気持ちになるよねぇ~。

くぅ~ん・・・見放さないで、この手を離さないでぇ~。

「周辺」って、ここどこ?

サラリーマン川柳の魅力は

ただの自虐ネタに終わらないところなのでしょうね。

人生の途中で迷子になっても、ぐ~っと俯瞰で眺めて、さらりと笑い飛ばす。

「置いてけぼり」の切なさ、悲しさを笑いで包んで抱きしめる。

カーナビ彼女に見放されても、笑いがあるさ。

ね?お父さん、ひとりじゃないよ。

(写真は)

美しいライラックが咲くと、

札幌はまるでヨーロッパの街のようだ。

花とワインとチーズが似合う初夏。

大通公園のライラックも今が見頃。

カーナビに頼らずとも来られます(笑)。