進化論と包丁とアイウエオ
包丁にまな板、鍋におたま。
毎日使っているキッチンの調理道具が
何と人間の進化の鍵を握っていた。
進化論とキッチンの意外な関係。
「『調理器具』を手にしたことがヒトの進化の原動力かも」。
イギリスの科学誌ネイチャーがこんな論文を掲載したそうです。
朝刊の科学面に載っていたコラム記事に思わず注目。
鍋や包丁が進化論に関係してるわけ?
260万年前のヒトの祖先は大きな歯とアゴを持っていましたが、
その歯とアゴが小さくなることで 大きい脳を獲得し、
言葉を話しやすい口になりました。
その進化のキーアイテムが「調理器具」。
大きな脳はより多くのエネルギーを使うのに
小さな口では大量に食べられない、おかしくないか?
そんな疑問を持った研究者たちはある実験をしました。
参加者に肉や野菜を大小様々な形で食べてもらったところ、
生肉は最も咀嚼するのに時間がかかりましたが、
細かく刻むと食べやすく、たくさん摂取することができたのです。
つまりヒトは調理器具によって大きな脳にエネルギーを供給しつつ、
発話しやすい小さな口になった可能性が高い、というわけ。
生肉を噛みちぎっていた洞窟暮らしから
工夫大好きな「ヒト」は火をおこし、固い石から斧や包丁を作り、
土で鍋や器を作り、食べ物を細かく刻み、調理することで、
効率的に栄養を補給できるようになり、大きな脳も維持し、
発話しやすい小さな口を手に入れたってこと。へぇ~、凄いねぇ~、
鍋や包丁が並ぶ現代のキッチンは進化論の現場ってことかぁ。
クッキングによって「ヒト」は進化してきたんだ。
ダーウィン先生もびっくりぽん?(笑)。
今や電子レンジは当たり前、最新調理家電も花盛り、
原始時代の石の包丁からみると、
調理器具は飛躍的な「進化」を遂げています。
これが現代人の大きな脳と小さな口に
どんな「変化」をもたらすのか気になるところですが、
アナウンサー的には小さな口の使い方もちょっと気になります。
その小さな口、大きく開けていますか。
大きなアゴをした260年万年前のヒトに比べて
発話しやすい小さな口をした現代人ですが、
若い世代を中心にどんどん口の開きが
小さくなっている傾向があるような気がします。
特に縦の開きが小さくなっていくと
日本語の大事な母音「アイウエオ」の発音が
曖昧になってしまい、聞きとりにくくなってしまうのです。
せっかく「進化」してきたのに、ちょっとそれは残念。
進化した小さな口を大きくのびやかに開いて、
美しい日本語を、言葉を、発音を
未来の「ヒト」に残したいものですよね。
進化論と包丁とアイウエオ、
意外につながっていた。
(写真は)
「野生クレソンのお日さまサラダ」
昨日ご紹介したどっさりクレソン、
このように元気な山盛りサラダにクッキング。
包丁とフライパンという「調理器具」によって完成。
びっくりするような大量クレソンを効率的に摂取できました(笑)
ま、ある意味、進化論サラダか。

