世界ブルー

清き一票が生きた?

2020年東京五輪・パラリンピックの新エンブレム、

A案「組市松紋」に決定!

勝手に野宮的推しエンブレム(笑)、

さあ、世界デビューです。

4月9日付け「市松ヴィトン」の中で

すっきりした藍色、原始時代から愛される市松模様、

シンプルモダンで好きだなぁってことで

「勝手にA案に一票」を投じておりましたが、

昨日行われた組織委エンブレム委員会の投票でも

一回目で過半数の13票を獲得、

国内外の述べ4万人から集まった約10万7千件のコメントも

最終審査で参考にした結果、A案「組市松紋」に決定。

別にアタシがデザインしたわけでもなんでないのだが、

うふふ、何だかとっても喜ばしい。

日本の伝統色である藍色の四角形を組み合わせた

「組市松紋」の作者はアーティストの野老朝雄さん。

「とても長く時間をかけて作図した作品」だそうで

「ずっとお腹の中で育ててきた双子の娘がやっと生まれたような気分」と、

決定の喜びを父性?母性?溢れる表現でコメントしていました。

作品に寄せる深い愛情を感じますね。

組織委に寄せられた意見の総評を見ると

「日本らしさ」「伝統」を感じさせるという評価の一方で、

「地味」「単色で暗い」などのネガティブな意見もあったようですが、

前作白紙撤回という「難産」を乗り越えて生まれた藍色の双子ちゃん、

これからみんなで温かく育てていけばいいんじゃないかしら。

「地味」「単色」という指摘も視点を変えれば美点にもなります。

藍色一色のデザインについて作者の野老さんは

「夏に行われる大会なので少し涼しげなものも

良いのではないかと思った」と語っています。

そうそう、日本の夏、江戸の夏に藍色の市松模様は良く似合う。

すっきりした藍の市松模様の浴衣や団扇でスタジアムを埋め尽くし

世界の観客をお出迎え、なんてのも粋じゃない?

東京五輪の課題とされる暑さ対策にもデザイン的に貢献できるかも。

「組市松紋」の健やかなご成長をお祈りしてます。

さらにデザインのキーカラーとなった「藍色」。

「ジャパンブルー」とも言われ、確かに日本の伝統色ですが、

同時にオリンピックにふさわしいワールドワイドな色でもありました。

染色家吉岡幸雄さん著「日本の色辞典」の「藍」の項を調べてみると、

藍を染める技術は中国、インド、ペルシャ、エジプトなど

古くから文明が栄えた地でそれぞれ完成していたらしいのですが、

実は、藍という植物はないのだそうです。

藍を染める材料は1種類ではなく、草木、木の葉など色々。

インドやアフリカなど熱帯性気候の地では

マメ科の印度藍やナンバンコマツナギ、

中国南部やタイ、ラオス、沖縄など亜熱帯ではキツネノマゴ科の琉球藍、

日本や中国揚子江流域の温帯ではタデ科の蓼藍、

ヨーロッパや北海道などの寒帯ではアブラナ科の大青、というように

藍色の色素を持っている植物の中でそれぞれの土地や気候風土に合い、

育ちやすく大量に採取できるものが、染料として選ばれてきたのです。

吉岡氏によれば北極点や赤道直下を除けば、

世界中で藍を染めていない地域はないといっていいほどで、

また、どんな繊維にもよく染まるのが藍。

古代エジプトの遺跡からミイラを包んでいた亜麻布が多数出土していますが、

その白い無地の布の織耳近くに1本か2本のごくわずかな、

細い藍色の縞が織り込まれているものもあるそうです。

遥か古代文明の時代から人類に愛されてきた藍は

「ジャパンブルー」であると同時に「世界ブルー」でもあるのです。

ねっ?なんか素敵な物語じゃない?

地味だとか、一色はつまらないとか、

色々なご意見もありましょうが、

古代から愛されてきた世界ブルーのエンブレムの

これからの活躍をみんなで温かく応援してあげたいもの。

清き一票を投じた一人として

「組市松紋」の益々のご健勝をお祈りする次第であります。

(写真は)

昨日25日、札幌で桜の開花宣言。

我が家前の桜並木もはや5分咲き。

暫定からほんまもんのサクラサク。

平年より8日早く、去年より3日遅い開花。

年々早まる桜前線のスピード。

お花見計画急がなくちゃ。