桜と楓
春雨けぶる朝。
三連休初日の札幌は
まだらに残る路傍の雪に
柔らかな春の雨が優しく降っています。
曇り空の色さえ心なしかピンクがかってみえるよう。
「この三連休には桜前線がスタートするでしょう」。
日本気象協会も自信満々に宣言しています。
この週末は気温が上昇して暖かさが続くということで、
明日20日には名古屋と愛媛の宇和島、
21日には東京、岐阜で開花する見込みとか。
横浜滞在中の知人のLINEによれば既に八重桜が満開らしい。
さあ、2016桜前線の旅がはじまりますね。
今年は全国的に桜の開花が早く、
北海道もGWには満開の予想、お花見日和になりそうです。
早まる開花予想になんだか浮き浮きしてきますが、
これも地球温暖化の影響・・・?と思うといささか複雑。
気象庁が「生物季節観測」のひとつして観測している桜の開花、
実はこの60年間で桜の開花日は平年値に対して
全国平均で6日も早くなっているそうです。
ほぼ1週間早いってことよね。
で、対照的に遅くなっているのが秋の楓の紅葉。
60年間で何と17.4日も遅くなった計算になるそうです。
桜の開花は年々早まり、楓の紅葉は年々遅くなる。
春は駆け足でスピードアップ、秋はどんどんスローダウン。
つまり、そうかぁ、夏が長くなっているということか。
そういえばお盆過ぎには秋風を感じる北海道ですが、
ここ数年、残暑がけっこう続いている実感があります。
秋の訪れは、確実に遅くなっているなぁ。
気象庁によれば桜や楓は平均気温との関係が高いため、
変化の要因は「長期的な気温上昇の影響が考えられる」とか。
この傾向のままだと60年後には東京の紅葉がクリスマス頃になる予想。
大変だよ、クリスマスソングが作れなくなっちゃうよ。
街に白い雪が舞い散る季節だからこそ、
山下達郎や桑田さんの名曲が生まれたのであって、
紅葉が色づくクリスマスなんて「赤い恋人たち」になっちゃうよぉ(涙)。
今年の東京の桜の予想開花日は3月21日ですが、
1927年の開花日は4月5日。
およそ90年の間に2週間も早くなっているのです。
昔は入学式にほころんでいた桜が
今は卒業式に咲いちゃってるのねぇ。
四季を彩る風景は知らぬ間に変化をしている。
これ以上早まらないように、人間ができること、あるよね。
桜咲くのは待ち遠しいけれど、
桜、桜、そんなに急がなくてもいいからね。
春雨けぶる春の三連休、
北国でのんびり開花を待ってるよ。
桜、ゆっくりと、咲け。
(写真は)
薄墨色に煙る春の曇り空。
真っ白だった雪のジャンプ台も
春の霞の向こうに隠れている。
北海道の桜も残雪の中で目覚めかけている頃。
ゆっくり、起きてきていいからね。
ちゃんと待っているから。

