さいの目?

言葉は生き物。

時代とともに変化していくものだけど、

これもいつかは消えていくのか、

「さいの目」切り。

「湯煎」や「ひたひた」「あら熱」に「板ずり」。

レシピに登場する料理用語がわからない。

そんな現象が起きていることは知っておりました。

知っておりましたが、まさかそこまでとは。

これは、ネタではありません。

先日、フリーペーパーの編集者の方から聞いた「実話」であります。

料理レシピに出てきたある言葉に若い人から質問が。

「あの、この『さいの目』って、どれくらいに切るんですか?」

「え?さいの目切りのこと?(まさか、知らないの?=心の声)」

「ええ、サイの眼の大きさってことですか?(マジ顔)」

へ?サイ?サイって、動物園にいるあの角があるでっかいサイ?

マジか?サイの眼の大きさなんてわっかんないよぉ(笑)。

笑い話のような、ホントの話だそうです。

さいの目切りって、え~っとえ~っとえ~っと、

さい・・・さい・・・サイ?、サイの眼の大きさに切るの?

若い人が真顔で訊ねてくる時代。

「さいの目切り=「小さなサイコロ型に切る」という料理用語の常識は

動物園にいるサイよりも遠い遠い存在になりつつあるようだ。

確かにね~、TVゲーム世代はサイコロで遊んだ経験も少ないだろうしね~。

サイコロよりも、サイの方がまだ身近だったか・・・。

料理は興味あるけれど、料理用語がわかんない。

ベターホーム協会が料理教室に通う20~30代の女性を対象に

2003年に調べたアンケートによると

レシピに出てくる料理用語がわからないことがあると答えたのは

「よくある」11.6%、「時々ある」76.5%とかなりの高率。

料理用語は日常の言葉とは違う特殊なものもありますからね~。

料理の経験がないと???の場面も多いかも。

具体的な料理用語別に質問したデータによれば

半数以上の回答者が「わからない」と答えたのは

「すが立つ」「吸い口」「こそぐ」「観音開き」などで、

なかでも94%以上の人が「わからない」と回答した、

ダントツの難解ワードは「千六本」でした。

だいこんの千切りをさす「千六本」は実は調査時点ですでに戦力外、

ベターホームの料理レシピからもはずされている言葉だそうです。

「さ、大根を千六本にしてお味噌汁にしましょうね」なんて、

確かにもはや昭和のドラマにしか登場しない言葉かも。

池内淳子や京塚昌子の懐かしドラマでしか聞かれないのかもね。

2003年の調査でこの結果ですから、10年以上たった現在、

さいの目切りは、サイの眼の大きさ?と聞かれても、仕方ない。

むしろ、ユ二ークな発想、と言えなくもない、よね。

さいの目切りはサイの眼サイズ、だとしたら、

みじん切りはミジンコサイズ、なんてことになるんだろうか(笑)。

20xx年の料理の常識、知りたいような、知るのがコワいような・・・。

はてさて、料理文化は、どこへ行く。

(写真は)

日曜日のお茶のおともは

どら焼きと小豆カステラを半分こ。

食べやすい「サイの眼」(笑)いやいや、

一口大に切り分けていただきました。

待てよ、一口大って、誰の一口サイズだ?

こんがらがってきたぞ。サイの呪いか(笑)