約束
「え~っ!?まだ帰省の新幹線、とってないの?」
「はい~(笑)」
「いや、まずいって、すぐとりなさいよ!」。
大晦日の年末特番でのヒトこま、
ベテラン司会者と若い女子アナとのやりとりが蘇る。
そうだ、今どきの若者は「約束」をしない。
お正月3日、久しぶりに配達された朝刊を開くと、
各紙とも18歳選挙権に関する特集を組んでいました。
「いま18歳は」、「オトナ以上大人未満」などのタイトルで
若い世代のリアルをルポした記事を読みながら、
そう、そう、そうなのよ~と「大人」はうなづくばかり(笑)。
年末帰省の新幹線だって直前まで予約もしない。
だって、スマホ検索すれば、多分、その場で、なんとかなるもん。
だから友達との待ち合わせだって時間も場所も決めない。
当日会う寸前まで「いま○○駅」などLINEでやりとりすれば
無理なく合流できるし、遅刻もない。何か問題ある?
「ちょっと、いつ帰ってくるの?飛行機とったの?」
年末、電話口でイライラする母をしり目に
一向に帰省スケジュールを決めない息子も、そういえば、若者だった。
直前で何とかなると思っている、「約束」しない世代ってことか。
女子高生たちにとって、トモダチ関係でやってはいけないこと。
それは「ネオチ」と「約束」、とルポ記事にありました。
夜、LINEで延々と続く友達との会話、
内容なんてほとんどないけど、やめられない。
でも深夜までエンドレスで続くやりとり、つい眠ってしまう「ネオチ」。
朝、「未読」のメッセージにさ~っと血の気が引き、
慌てて「既読」にして「ネオチ、ゴメン」と書きこむ。
「すぐに返事をするのは疲れる。
けど、相手を不愉快をさせるのは、もっと疲れる」。
仲間はずれは、ぼっちは、嫌だから、今日もLINE・・・。
2016年、女子高生も、大変だ。
もうひとつ、やってはいけない「約束」。
遊ぶ約束はほとんどしないという19歳の女子短大生。
ツイッターで「カラオケなう」とつぶやけば、
近くにいるフォロワーの友人から返信が来て合流する。
フォロワーの「友人」は80人以上。
だから「約束」がなくても、暇な時なんてない、と言う。
「約束」すると、破ったり破られたりすることがある。
それで傷ついたり、傷つけられたりしたくない。
スマホを媒介にゆるくつながっておけばお互いストレスもないもん。
「いま、△△で用事終わった」と書きこめば、
近くにいる誰かがが返信してくるかもしれないしね。
「友人」はたくさんいるからきっと誰かがかまってくれるかも。
こうしたやりとりを「ほのめかしコミュニケーション」と分析する専門家も。
広く浅くゆる~くサインを送って誰かがボールを投げてくるのを待つ。
ほのめかせばいいから「約束」はしない。
女子高生対象のあるデータによれば
友達の数は「51人以上」という回答が最も多い37%。
しかし「親友でも本当に信用することはできない」という答えも36%。
トモダチは50人以上もいても、3人に1人が親友にも心を開かない。
「大人」になってずいぶん経つけれど、
今どきの若者たちの友達の数の多さにも、心のガードの固さにも、驚く。
スマホで何でも検索できるし「約束」なしでいくらでも遊べて便利だけど、
心のどこかにものすごく不自由を抱えているようにも思えてくる。
誰かと1対1で向き合って「約束」を交わすのは
確かにちょっと重くてストレスもあって避けたくなるかもしれないけど、
大事な誰かに時間と場所と機会を縛られる不自由さって
そう悪いことじゃない。
自分の自由をちょっとだけ犠牲にして、相手に与えるのって
けっこう悪い気分じゃない。
「約束」を守った時の相手の笑顔は果たした自分へのご褒美だもの。
誰かと「約束」できるのって
かなり、幸せなことだと思うよ。
小さくてもいいから、
誰かと何かを約束してみようよ。
温かい手ごたえがきっとあるはず。
だから、母ちゃんのLINEにもすぐ返事しなさい!
帰省のスケジュールは速やかに決めなさい!
遠くの大学へ戻った若者世代の、息子よ(笑)。
(写真は)
お正月3日の朝ごはんは
プチおせちワンプレートを添えて。
お正月気分も今日までね。
さあ、そろそろカラダ絞らねば~(汗)。

