魚のいるところ

魚のいるところに大きな牡蠣が育つという。

その場所は「仙鳳趾」。

この地名が読めたら、かなりの北海道通。

道産子でも読めなかったりするもん(笑)。

先日のプチ同窓会の宴で出された料理のなかに

それはそれは立派な大粒の牡蠣がありました。

さっと揚げ物に仕立てられ、

一夜干しの柳葉魚(ししゃも)を添えた一皿。

「せんぽうし産の牡蠣でございます」とのお店の説明に

「へ?せんぽうし?どこ?何語?」

???だらけの表情の遠来の友。

「えっと、仙人の仙に、鳳、足偏に止まるって書いて、せんぽうし」

説明すればするほど?が深まる(笑)。

「仙鳳趾」と書いて「せんぽうし」。

道東釧路町の東側、厚岸湾の西端に位置する仙鳳趾は

大粒プリプリのブランド牡蠣の産地として知られます。

厚岸湾の中にありながら、外海(太平洋)の影響を受け、

潮の流れが少しきいため、ここで育った牡蠣は身が締まり、

強い甘みとコクのある濃厚な味わいに育つのです。

にしても、せんぽうし・・・読めないよねぇ~。

難しい地名の多い北海道の中でも

道東地方は難読地名の宝庫。

「大楽毛」で「おたのしけ」、「知方学」と書いて「ちっぽまない」、

中には「冬窓床」で「ぶいま」、「分遣瀬」で「わかちゃらせ」、

もう、ケンカ売ってるんかいっと突っ込みたくなるような(笑)、

超S級スーパー難読地名がたくさんあります。

ほとんどがアイヌ語の発音に音を当て字にしたもので、

フツーに読めなくて当たり前よねぇ。

で、「仙鳳趾」。

語源はアイヌ語の「チェプ・ポプ・ウシ」で

「魚がわきたつところ」「小魚がたくさんいるところ」という意味。

ちなみに利尻島にも同じ地名がありますが、あちらは「仙法志」。

どういう経緯でどなたが当て字をつけたのがわかりませんが、

「仙鳳趾」、カッコいい、素敵な漢字をセレクトしたものですね。

仙人の使いの鳳凰が悠々とやってきて羽を休めているような、

そんな桃源郷っぽいイメージすらありますもん。

その昔から魚がいっぱい集まる豊かな海だった「仙鳳趾」。

アイヌの人々が大切に守ってきた海を利用して

約20年前から牡蠣の養殖が始まり、

涼しい気候、低い水温で育てられるため、

1年中食べられることでも人気を呼んでいるようです。

グリコーゲンたっぷりの仙鳳趾牡蠣、

海への感謝を胸にぱくりと三口で完食。

美味しゅうございました。

(写真は)

仙鳳趾牡蠣の揚げ物

柳葉魚の一夜干しとともに。

添えられた三色のじゃがいもの素揚げも美味。

おウチじゃ食べられない、板前さんの味。

さすがでございます。