極北の詩人
今年も札幌に光の季節がやってきた。
美しく輝くクリスマスマーケットを歩きながら
八つの季節があるというサンタクロースの故郷を想像する。
青い光に包まれた極北の冬を。
昨日、師走のお買い物に出たついでに
大通公園の「ミュンヘンクリスマス市inSapporo」に立ち寄りました。
札幌市とドイツ・ミュンヘン市の姉妹都市提携30周年を記念して
2002年から始まった冬のお楽しみイベント。
イルミネーションの暖かい灯に照らされてキラキラ輝くクリスマス市も
今年で14回目、すっかり札幌の冬の名物になりました。
ここはドイツ?フィンランド?ロシア?
この季節の大通公園はヨーロッパのクリスマス市がそのままワープ、
冬ならではの輝きを放っています。
クリスマスの飾りや雑貨、ホットワインに焼きソーセージなどの屋台が並び、
まるでバレエ「クルミ割り人形」の舞台に迷い込んだよう。
街の真ん中で大人も子供も夢の世界を楽しめるのです。
地下鉄から地上に上がると、どこから甘いいい匂いが・・・。
木をふんだんに使った可愛い屋台から漂ってくるのは
ドイツ名物の焼きアーモンドをローストする甘い匂い。
この匂いをかぐと毎年クリスマスシーズンの到来を実感します。
ここ数日の暖かさで雪はすっかり姿を消していますが、
美しいオーナメントが冬の日差しを受けてキラキラ光り、
明るい日中のクリスマス市が元気な魅力にあふれています。
年々、出店ブースも増え、華やかになるクリスマス市ですが、
今年は22のクリスマス雑貨ショップに14のフードショップが勢ぞろい。
会場をぐるりとひとめぐりするだけで世界旅行ができちゃいます。
ドイツ、スペイン、イタリア、リトアニア、ロシアにポーランド、
イラン、トルコ、メキシコにペルーまで
世界各国のクリスマス雑貨やご自慢のクラフトグッズがいっぱい。
地下鉄に乗って行けちゃう世界のクリスマス旅。
まぁ、本物のサンタさんみたい!
真っ白なお髭を蓄えたサンタさんのお人形に目が留まりました。
ふわふわの手触り・・・おお、本物のトナカイの毛皮を使っているそうです。
さすが、サンタクロースのホームタウン、ロヴァニエミのブース。
フィンランドのラップランドの首都であるロヴァニエミは
北極圏に位置する魔法と神話の街。
世界でたった一人、本物のサンタクロースが住んでいるとされ、
場所は秘密ですが、ロヴァニエミには彼のオフィスがあるらしい。
素敵なファンタジーに彩られた極北のラップランド。
その魅力を探ろうと調べていたら、フィンランドの政府観光局サイトに
ロヴァニエミ在住のサンタクロースの独占インタビューが掲載されていました。
彼が住んでいるのは人里離れたコルヴァトゥントゥリの山。
世界中にプレゼントを届けるには便利な場所ではないのに何故ここに?
彼の答えは「八つの季節がある美しい大自然があるから」。
物流よりも大切なのは大自然とその多様性。
サンタさん、環境問題に関心が深いのですね。
冬と夏の気温差が80度にもなる厳しくも美しい自然が何よりも大切。
それって、ラップランドほどではないけれど、北海道にも通じます。
12月から1月にかけてラップランドは極夜の季節。
日中、太陽の上らない「薄明かりの青い時間」は
何にも代えがたい美しさだと、サンタさんは言います。
「光はほのかなブルーで体中の感覚を使ってその静けさを感じる。
雪が我々を何かから守ってくれるように、その静寂を覆う」。
ロヴァニエミのサンタクロースは、素敵な極北の詩人だ。
もうすぐ札幌にも純白の冬がやってくる。
サンタさんのような詩心を忘れずに
厳しく美しい季節を楽しもう。
八つの季節を大切に。
(写真は)
ロヴァニエミのお店で見つけたサンタさん。
ふさふさのトナカイの毛皮でできています。
サンタさん、今年も、お仕事頑張ってね~。



