朝露の味

ワイン党はボージョレ・ヌーボーで、

あんこ党はどら焼き・ヌーボーで季節を知る。

今年もめでたく解禁?されました。

北海道の新豆で作ったスペシャルなどら焼きで

ほっこり初冬のおやつ時間。

むふふ、幸せ。

その年に収穫されたばかりの初物の新小豆で仕立てた、

北海道のお菓子メーカー「もりもと」自慢の「どら焼きヌーボー」。

今年の解禁日は2015年11月5日、

ご近所の店頭にずらりと並んだ初物どら焼き、

見かけたら、買っちゃうよねぇ~。

毎年、パッケージのデザインが変わるのもお楽しみ、

2015年版は秋色に染まる北の大地をイメージしたもので、

鮮やかな紅葉色が印象的です。

さあ、今年のヌーボーの味わいはいかに。

沖縄の銘茶「奥みどり」を丁寧に淹れて、

美しい紅葉色の袋からどら焼きを取り出します。

ふわっと柔らかめの皮に指が沈みそう。

まずは一切れをお上品に黒文字でパクリ。

うわぁ・・・みずみずしい。

十勝平野の朝露の味がする・・・。

「どら焼きヌーボー」のあんこに使われているのは

北海道十勝平野にある芽室町の小豆農家、

辻野さんが丹精こめて育てた小豆。

収穫されたばかりの新豆は

畑にあった時の水分がかなり残っているので早く煮え、

皮も柔らかく、初々しい赤色をしています。

その特徴をいかして炊きあげたあんこは

「みずみずしい」という表現が何よりぴったり。

十分に乾燥し、成熟したひね豆の濃厚な味わいとは

また違う美味しさが新豆にはあります。

まだ薄く、柔らかく、それでいてピンと張ったお肌、

内側に十分な潤いを宿した若々しさ・・・。

う~ん、遠い日の青春時代を思い出すなぁ(笑)。

まさに「青春のどら焼き」だ。

フレッシュな新豆の味わいを生かすためでしょう、

皮の生地はあくまで軽め、甘さも控えめ、

発展途上の新小豆の風味を引き立てています。

普通のどら焼きのあんこがジャムだとしたら、

ヌーボーのあんこはコンポートに近いかも。

新豆が抱く十勝平野の朝露をそのまま閉じ込めたような

世にもみずみずしいつぶあん。

まだまだ面の皮が薄い(笑)、

青春の味わいそのままの「どら焼きヌーボー」。

若かりしあの日にしばしタイムスリップ、

甘い時間旅行も乙なもの、であります。

(写真は)

燃える秋を思わせるパッケージ。

秋の十勝平野の夕暮れみたい。

ヌーボーは朝露の味がする。