固太りなおいも
皮の色はまるでじゃがいも、
でも豊かな紡錘形の体型は・・・?
ちょっと色白ナイスバディなさつまいも、
その名はコガネセンガン、
九州生まれのがっしり固太りなおいもさんでした。
先日、知り合いの農家さんから届いた宅配便、
ぴかぴかの新米に土つきの甘い人参、立派なタマネギ、
超色白美人の「ロイシーコーン」とともに
新聞紙にくるまれたおイモさんを発見。
形はサツマイモですが皮が全然赤くありません。
下膨れのスタイルも愛おしい「黄金千貫(コガネセンガン)」です。
「黄金千貫」の故郷は九州。
チモール島の品種と日本在来種、アメリカ品種から生まれた新品種で、
「黄金色のイモがざくざくとれる」ということから
1966年に「黄金千貫」と命名登録されました。
九州といえば芋焼酎、その焼酎の原料になるのがこの品種。
適度な糖度と豊富なでんぷん含有量が焼酎作りにぴったりで、
出来上がった時の芳醇な香りをもたらすのだそうです。
芋焼酎の原料として有名な「黄金千貫」ですが、
近頃は生鮮品として野菜売り場でも見かけるようになりました。
美味しいお酒になるおイモですもの、きっと食べても美味しいはず。
さっそく、いつものレモン煮に仕立ててみました。
さっと水洗いしたあとの表皮の色は、やっぱりじゃがいも(笑)。
薄ベージュ色した下膨れ体型のさつまいもに包丁を入れます。
うっ・・・かなりの手ごたえ・・・、
刃が途中で止まるほど・・・肉質みっしり。
中の色はわずかに黄色がかった白色。
断面だけ見ると、ほんとじゃがいもと見間違いそう。
少なめの水に控えめな三温糖と蜂蜜、レモン汁を加えて、
あとは弱火でことこと、煮含めていきます。
いい匂いがしてきたのでそっと蓋を開ける。
おおお・・・原形をしっかりキープ、まったく煮崩れていません。
黄金千貫、相当ガタイのいいおイモさんであります。
さあ、陶房「火風水」の楕円形のお皿に盛りつけたら、
早速、実食、九州生まれ北海道育ちの「黄金千貫」のお味は?
まず、お箸が入らない・・・ほど(笑)、肉質がしっかり。
でんぷんの含有量がそれだけ高いということでしょう。
煮含めてもなお色白のおイモに
やや力を込めてお箸を入れるとぽっくりと折れるように割れた。
いざ、ぱくり・・・。
う~ん、みっしり詰まった肉質、控えめな甘み、
ホクホクというよりもさらさらとした粉質のある食感。
何と、男前なさつまいもでしょう。
ほくほくの鳴門金時、ねっとり甘い安納芋など
どちらかといえば女性的な他のサツマイモと違って、
みっしり固太りな食べごたえがある「黄金千貫」、
実に九州男児らしい男前な食感が特徴的です。
また、ほど良い甘さもまた魅力。
「さつまいもはどうも甘くて苦手」なんていう男性諸氏も
この「黄金千貫」ならば、けっこうパクパクいけちゃうかも。
甘過ぎず、料理しやすいこのおイモ、
芋焼酎の美味しい「アテ」も作れそう。
秋野菜と一緒にかき揚げにしても美味しいかもね~。
クセの強いチーズと合わせても面白い。
美味しいお酒の原料は、やはり、食べても美味しかった。
さつまいもの新しいクールな魅力を発見した冬の初め。
固太りなおイモ、注目です。
(写真は)
色白な男前。
甘過ぎないのが魅力の「黄金千貫」。
焼酎用は8月から収穫が始まり、
青果向けのおイモは11月頃が最盛期。
野菜売り場に色白固太りのおイモが並ぶ季節になりました。


