フィニッシャーの誇り
興奮と熱狂の一ヶ月半のフィナーレ。
日本時間の本日未明、
W杯ラグビーはニュージランドの優勝で幕を閉じました。
王者オールブラックスと勇敢なワラビーズのプライドを賭けた戦い。
両者の誇り高いプレーに世界中が酔いしれました。
眠気も吹き飛びました~。
試合終盤、選手交代が激しくなってきたときに
実況アナが明かしたエピソードにも感動しました。
オーストラリアの監督は控えの選手たちのことを「リザーヴ」ではなく、
「フィニッシャー」と呼ぶのだそうです。
試合をフィニッシュ、つまり「仕上げる」ための選手たち、という意味。
何と勇敢で素敵な呼び方だろうか。
「リザーヴ」でも「控え」でも「補欠」でもない。
君たちがベンチに座っているにはワケがある。
いいか、エネルギーをたっぷり貯め込んでおくんだ。
そして、グラウンドに駆けだしたら、そいつを爆発させるんだ。
目の前の相手を仕留めて、試合をフィニッシュさせるんだ。
君たちは「フィニッシャー」なんだから。
これほど選手たちを鼓舞し勇気づける呼称があるだろうか。
チーム全員のエネルギーに点火する言葉の力。
さほど運動神経に恵まれなかったからこそ、
こうした言葉にはいたく感動してしてしまいます。
運動会のリレー選手に選ばれることもなく、
部活ではスター選手のような活躍をすることもなく、
多分ベンチの方がお似合いだったかもしれないけど、
いつか自分の役割を果たす場面がやってくる、
努力を爆発させる「フィニッシュ」の瞬間がきっと来る。
だから、くさらない。好きなんだから、続けよう。
少年野球やサッカー、ラグビーなどでも
この「フィニッシャー」を活用してみてはどうでしょう。
「控え組はこっちなぁ」とか「ベンチ組はランニング~」とか
練習中などコーチや監督さんが何気なく口にしがちですが、
先発組に入りたくても入れない子供たちは
そのたびに小さなプライドを少しずつ傷つけられ、
知らず知らずに少しずつモチベーションも下がってしまうもの。
そこで「控え」「補欠」「ベンチ」の代わりに」「フィニッシャー」。
小さなモチベーションをつなぐ魔法の言葉になるかもしれません。
日本代表を導いた名将E・ジョーンズはHC退任にあたり、
4年後に向けての課題は「選手育成」だと指摘しています。
ワールドクラスのトップ選手を育てるためには多くの子供たちが
ラグビーは楽しい、スポーツは面白いと思える環境を作ること。
どうせ補欠だから、控えだから、ベンチだから、
そんなつまんない「いじけ発想」を吹き飛ばす「フィニッシャー」的発想、
とっても参考になるような気がします。
さあ、お楽しみは4年後日本大会。
おっとその前に国内トップリーグも開幕。
おっとおっと、その前に、我がコンサドーレ札幌。
今日の試合結果次第ではプレーオフ消滅の可能性も。
大変だ、大変だ、札幌ドームへGO!
(写真は)
包み紙をほどくと、ころんと可愛いお饅頭。
二つに割ったら大きな栗がごろんと丸ごと。
栗饅頭が笑った。
きょうから11月だ。
晩秋だ。


