初雪の風景
ばちばちと、冬がやってきた。
深夜までラグビーW杯準決勝、
南アフリカvsニュージーランド戦をテレビ観戦、
ベッドにもぐりこんだ未明に慌ただしく、激しく冬がやってきた。
ばちばちばちっ、窓をたたきつけるその音は、
去年よりも3日早い初雪だった。
天気予報通り、札幌でもとうとう初雪を観測。
そういえば1週間ほど前から雪虫が乱舞していたし、
昨日の明け方はものすごく鮮やかな朝焼けだったし、
初雪の予兆は五感で感じてはいましたが、
ほんとに、とうとう、寒く厳しい冬がやってきました。
初雪が降ると、道産子の覚悟が決まる。
どんとこい、冬。
バルコニーから望む大倉山シャンツエも白く雪化粧。
ジャンプ台にはやはり雪がよく似合う。
朝一番、冷気に震えながら眺めていたら、
にわかに空は鉛色に変わり、
激しい風とともにあられ混じりの雪がまた降ってきました。
真っ赤に色づいた桜の葉っぱが一枚、
白い雪の結晶と一緒にくるくるダンスを踊っています。
はじめの冬の小さなヒトこま。
さあ、もこもこのルームシューズにブランケットの出番。
コストコでゲットしたふわふわブランケットにくるまると
条件反射でおでん、湯豆腐、シチューの湯気が脳裏によぎる(笑)。
北国の冬は確かに長く厳しいけれど、
だからこそ楽しめるものがいっぱいある。
初雪記念に今夜は鍋でもしましょうか。
「炭二俵 壁にもたせて 冬ごもり」
明治25年はじめの冬に正岡子規が詠んだ一句です。
子規の時代は庭先の炭の俵が、
私が子供の頃はコークスが冬ごもりの象徴でした。
家の外に作りつけのコークス小屋みたいなのがあって、
雪が降る前にどっさりと備えておくのですが、
あれ?大体、いまどき、コークスという言葉も死語?
コークスとは石炭を乾留、つまり蒸し焼きした燃料のこと。
乾留することで石炭か硫黄、コールタールなどの成分が抜け、
燃焼時の発熱量が高くなり、高温を得ることができます。
鉄鋼業には現在でも欠かせない燃料であり、
昭和の時代、鉄の町室蘭の家の中では
赤々とコークスストーブが燃えていたものです。
溶鉱炉の火を支えるチャコールグレーの燃料が
昭和の室蘭の冬ごもりの景色でした。
今や温かいお湯も暖房もスイッチひとつで供給される時代、
炭の俵もコークス配達のトラックも見かけません。
赤々と燃える火鉢やストーブに手をかざすこともありません。
それでも初雪を見ると、ちょっと覚悟が決まる。
がんばってこの冬も越していこうって思う。
「ブランケット ソファにもたせて 冬ごもり」
2015年の初雪にパクッて詠む。
子規さん、すんまっせん(笑)。
(写真は)
初雪の早朝。
ジャンプ台も白く雪化粧していた。
とうとう、この季節がやってきた。



