余韻カフェ
今年の夏いちばんの朝ごはんでした。
「夏の沖縄旅」最終日、
那覇の古い住宅街にある早起きカフェの幸せモーニング、
爽やかな朝日、心地いい店内、和やかな会話、
どれをとってもベスト朝ごはん、
大切に旅のアルバムに記憶してしておきましょう。
午後には帰りの飛行機が飛び立つという朝。
那覇の知人ファミリーが案内して下さったのは
近頃御用達という早起きカフェ「Kuma Cafe(クマ・カフェ)」。
那覇の中心部にありながら今も古い街並みの面影を残す
旧「十貫瀬」エリアの一角にあるとても素敵なお店です。
白と青で統一された爽やかで温かな雰囲気の店内、
わずか4席という小さなカフェは地元のお客さんでいつも満席とか。
ご近所にこんな居心地のいいカフェがあったら、
そりゃ、毎朝、毎日でも通いたくなるよね~。
旅の最終日、街の人々に愛されるお店で
の~んびり地元気分で朝食をとれるなんて、
「夏の沖縄旅」最初から最後まで本当に幸せな出会いに恵まれました。
壁一面に並ぶ300体以上のBE@RBRICKのコレクションに見守られ、
さあ、さっそくモーニングメニューを開きましょう。
え?いいんですか・・・このシステム・・・嬉しすぎませんか?
那覇でも珍しい早起きカフェ、
なんとオープンの8時から11時までは
お好きなドリンクに0円でトーストが。
プラス150円でトースト・卵料理・サラダ・ヨーグルト、
同じく150円でサンドイッチ・サラダ・ヨーグルト、
またはホットサンド・サラダ・ヨーグルト、
サンドイッチオンリーならプラス100円などなど、
そのほか卵のみ、サラダのみなどご希望をどうぞ・・・って!
こんな幸せ過ぎるモーニングシステム、初めて~。
お客さまには優しく嬉し過ぎるシステムですが、
これってオーダー受ける方は大変でしょう。
4人連れのお客さんがすべて違う組み合わせを注文しただけでも
かなり厨房は複雑な作業となることは間違いありません。
しかもキッチンをまかなっているのは、
あの笑顔が優しい「まちのクマさん」みたいな男性オーナーひとり。
常に満席の人気カフェ、4つの席から
ぜ~んぶ違うオーダーが入ることだって十分想定できます。
しかも卵のみ、サラダのみ等わがままオーダーも可なんて
太っ腹過ぎる~、さすが、まちのクマさん。
朝はスタッフも少ないし、手間もかけられない。
早朝のドライブインなんかに飛び込みで入った時、
「朝は○○しかできません!」とか
「皆さん同じメニューだと早く出せますけど」とか
やや問答無用、かなり切り口上で応対されることが
少なからずあったりしますが、
クマさんカフェにそんな効率主義の発想ははなからないようです。
今朝の僕はトーストの気分、あたしはホットドッグがいい。
一日の始まりに自分の気分にあった朝ごはんを選べる幸せが何より大切。
そのために、手間をかけ、面倒をいとおしみ、心をこめる。
効率主義とは真反対の幸せ至上主義が流れるキッチンから
香ばしいトーストの香り、卵が焼けるいい匂いが漂ってくる。
ぴかぴか光るハニートースト、焦げ目が旨そうなホットサンド、
芸術的なフォームミルクが美しいへーゼルナッツ・ラテ・・・。
テーブルに旅をしめくくる最高の朝食が次々と運ばれてきます。
たった一人でどうやって・・・?クマさんオーナーが神様に見えてくる(笑)。
ひとつひとつ丁寧調理された朝ごはんは
パン屑のかけらまで誠実な美味しさに満ち溢れていました。
蜂蜜の一滴まですべてが今日一日のエネルギーに変換される。
気がつけば店内は朝から既に満席。
その幸せな表情を見ながら、案内してくれた知人が教えてくれました。
「ここね、お客さんが食べ終わっていても
後から入ってきたお客さんに『申し訳ありません、今満席です』って言うの。
決して急かしたりしないのよね~。さりげない心遣いが本当に素敵で・・・」。
同感です、感動した、惚れたよ、まちのクマさん。
ただお腹を満たすだけなら、カフェでなくてもいい。
ホットサンドやカフェオレが買える自販機だってある時代。
なぜ人々がカフェに足を向けるのか。
コーヒーを待つ時間、味わう時間、飲み終わって余韻を楽しむ時間、
誰かとお喋りしながら、一人の自由を楽しみながら、
せきたてられないひとときをまるごと味わいたくて、人はカフェに行く。
香り高い余韻を味わえる場所。それが良きカフェの条件。
誠実なホスピタリティーを味わえる
最高に素敵な小さなカフェに
旅の最終日に出会えました。
ここで朝ごはんを食べるためだけでも
北海道から飛行機に乗って来たくなる。
那覇の古い街角にあるとびきりの「余韻カフェ」、
ぜひ、探してみてくださいな。
(写真は)
ぴかぴか光る蜂蜜が魅惑的な
ハニートースト・サラダ・ヨーグルトのモーニング。
早起きする価値のある朝カフェです。

