ブライトンの必然
ブライトンの奇跡だ。
ラグビーW杯イングランド大会1次リーグで
B組日本が優勝候補の南アフリカを破る大金星!
シルバーウィークの日本列島、
とんでもない黄金の大勝利を目撃したのでありました。
だって、あの南アフリカですよ、「インビクタス」の彼らですよ、
映画にもなった伝説の国の代表チームですよ、
日本代表はその彼らをしのぐ勇気と覇気で撃破したのです。
ああ、「とくダネ!」の冒頭、小倉さんも涙目の大興奮だ(笑)。
サッカーに比べて知名度・関心がいまひとつだった日本ラグビー、
関係者はもう涙なしではいられないでしょう。
ラグビーは番狂わせの少ないスポーツと言われます。
歴代のW杯優勝国はニュージーランド、オーストラリア、
南アフリカ、イングランドのみに限られ、
トップクラスとそれ以下という戦力図式が固定化していました。
南アフリカはW杯2度の優勝を誇る世界ランキング3位の強豪国。
特に1995年自国開催で初優勝を飾ったミラクルストーリーは
クリント・イーストウッド監督によって映画化されています。
「インビクタス~負けざる者たち」。
アパルトヘイトによって長らく国際社会から制裁を受け、
ラグビーW杯も不参加だった南アフリカチーム。
その後ネルソン・マンデラ大統領が就任、アパルトヘイトが終わり、
国際舞台に復帰を果たしたのが1995年の自国開催のW杯でした。
しかし、当時は開催国枠で何とか出場させてもらった「それ以下」の実力。
マンデラ大統領と代表チームキャプテンの人種を超えた友情と
自国のために一致団結した「それ以下」のチームが
何と初出場で初優勝を成し遂げた奇跡の物語であります。
1995年当時だって、きっと世界中の誰もが
「それ以下」の南ア代表が優勝するなんて思っていなかった。
勝利を信じる彼らと、彼らを信じるマンデラ大統領以外は。
そうだ。大金星とか、ブライトンの奇跡とか、番狂わせとか、
こうした驚きの表現は戦った選手たちには甚だ失礼なのかもしれない。
大興奮の今朝のスポーツ面に載っていたある言葉にはっとしました。
「勝利は必然。ラグビーに奇跡なんてない。
勝つなら、このシナリオだった。
練習の方がきつかったからね」。
試合後、五郎丸選手は記者にそう語って笑ったそうです。
ロスタイムの劇的な逆転トライも
選手たちが瞬時に同じイメージを共有した結果。
それを可能にしたのは「トップ」国の選手たちも絶対できない、
圧倒的な練習量によって培われた屈強な肉体と、
周到な戦略、そして、最後の瞬間まで勝利を目指す勇気。
もはやラグビーは一部のエリート国のものではなくなった。
海外メディアも「トップ」と「それ以下」の図式が撃破されたと伝えています。
日本代表のあの低いスクラム、勇気あるロータックルに
小兵の力士が横綱に立ち向かう土俵姿が重なりました。
鍛えれば、心身ともに、鋼になるんだ。
日本がインビクタスに勝った。
それは奇跡でも番狂わせでもなく必然なんだ。
ブライトンの必然。
次のスコットランド戦で
再び勇気ある必然を見せてくれ。
カッコよすぎるよ、日本代表。
(写真は)
え~っとラグビーの興奮とは無関係ですが(笑)、
那覇の「Kuma cafe」の芸術的なフォームミルクを。
南ア戦の録画を観ながら、カフェラテを。
ちょっと素敵なシルバーウィークの過ごし方です。

