モノマニアックはいかが

美食の都パリ。

宝石のようなスイーツが光り輝く街で近頃注目のキーワードが

「Monomaniaque(モノマニアック)」。

マカロンやパンケーキなどひとつのメニューに特化した専門店が流行中、

新たにパリでは初の「マンマのおやつ」の専門店も誕生しました。

お店の名前は「Mesdemoiselles Madeleines」

(メドモアゼル・マドレーヌ)。

そう、ありそうでなかったマドレーヌ専門店です。

場所は「アンリ・ルルー」や「セバスチャン・ゴダール」など

名だたる有名店が軒を並べる9区のマルティール通り。

去年の12月にオープンしたばかりですが、

早くもパリっ子注目のスイーツスポットとなっているようです。

先日、お店の様子がテレビで紹介されていましたが、

ショーケースに並んだそのマドレーヌは実にスタイリッシュ。

真ん中が帽子のように愛らしく膨らんだ伝統的なフォルムですが、

ヴァニラ、シトロン、グレープフルーツ&ピスタチオ、ショコラ&ミントに

さらには赤オニオン&クレーム・フレッシュ、バジル&フェタチーズなど

甘い系からスナック系の「サレ」までさまざま種類のマドレーヌが

実に洗練されたヴィジュアルに仕立てられていました。

マドレーヌといえば、フランスの伝統的なお菓子、

お菓子屋さんの定番で、スーパーにも並んでいる庶民派おやつ、

もちろん家庭で作られることも多い「マンマのおやつ」。

元々ファイナンス系のビジネスマンだったというオーナーが

誰もが大好きなマドレーヌをとことん突き詰めてみようと、脱サラ、

専門店を開くに至ったらしい。

以前は銀行に新企画を提案する仕事をしていた経験が

冒険的で美しいマドレーヌたちに生かされているようです。

ちょっと不思議なのがお店の名前。

「メドモアゼル」と「マドモアゼル」の複数形になっているのは何故?

その疑問はマドレーヌにつけられた名前を見れば一挙に解消。

「ルイーズ」や「ジョゼフィーヌ」など

それぞれに女の子の名前がつけられているんです。

和食ブームのパリ、日本の女の子の名前がついた

新作マドレーヌも誕生するかも。「ノリコ」とかね(笑)。

ひとつの商品に特化する「モノマニアック」の流れは日本でも。

カップケーキ専門店にメロンパン専門店など最新スポットもあれば、

千葉の館山には「佐藤バナナ店」というバナナ専門店もあるらしい。

たまたまニュースで紹介されていたのですが、

創業は昭和6年という老舗果物店、

店で扱うのはフィリピン、エクアドル、台湾産などのバナナだけ。

リンゴもミカンも苺も他の果物は一切置いていない潔さ。

まさにバナナ一本勝負の商いは清々しいほどだ。

青く未成熟の状態で輸入されるバナナは

熟成の「腕」次第で味が全然違うらしい。

丹念に熟成庫の温度を微調整し、

「3日後の子供の部活に持っていく」というお客さんには

当日ベストタイミングで食べられるバナナを選んでくれるらしい。

毎朝のバナナが欠かせない自称「バナナ女」としては

機会があれば、是非とも「モノマニアック」なバナナを食してみたいものです。

あれもこれもじゃなくて、

脇目もふらず、これ一本の「モノマニアック」な商い。

量販店の苦戦が報じられる昨今、

「この道一筋」専門店にひきつけられる消費者心理に

儲かりのコツが潜んでいるのかもしれませんね。

どなたか、「こしあん」の「モノマニアック」、開店しないかな~(笑)。

通っちゃうんだけどな~。

(写真は)

リラの花もとっくに散ったのに

「リラ冷え」のような肌寒さ。

マンションの植栽の青もみじ。

葉先がほんのり色づいた「春紅葉」の葉っぱが

6月の雨に濡れて揺れていました。

もはや「夏紅葉」というべきか。

初夏の足踏みの雨よ。