ムナイ・ポーチ

地球の裏側から無事帰還。

夫がペルー&メキシコ南米世界遺産の旅を終えて、昨日帰国。

マヤ・アステカの神様たちが一行の無事を守ってくれたのですね。

遠い日本から心からの感謝を捧げます。

それにしても南米は遠い。

メキシコシティーから成田まで空路16時間、

ほぼ一日、飛行機の中、空の上で過ごすのですから。

さあて、そんな遥かな旅を経ての南米土産は何かな~?

「あれ?あれあれ・・・?あれ~?ない、ないよぉ~!」

荷物の片づけをしていた夫がリャマのような(笑)悲しい声をあげている。

「買ってきたのに、カワイイ靴下買ってきたのに、ないよぉ」。

どうやら、ペルー特産のアルパカで編まれたハンドメイドの靴下を

現地で私へのお土産に買ったらしいのですが、

スーツケースのどこにも見当たらないと嘆いているのでした。

「パッキングしている時にベッドの下にでも落としちゃったかなぁ~」と

あきらめきれない夫の様子がなんともいとおしい(笑)。

「いいよ、いいよ、他にコーヒーもチョコもいっぱいあるしさぁ~、

買ってくれたっていうだけで、充分だよぉ」。

しばしの不在は思いやり度200%、夫婦仲をより良好に導くものだ(笑)。

アンデスの高地でのんびり草をはむアルパカ。

モフモフの毛につぶらな瞳、長い首にもっさりした胴体が愛らしい。

その毛からは極上の毛織物が生み出され、ペルーの特産品となっています。

独特の鮮やかで美しい色使い、ハンドメイドの温もり・・・。

ああ、私が履くはずだったその靴下はどんな模様、色合いだったのだろう。

リマかクスコかはたまたマチュピチュか、

世界遺産と黄金の国のどこかに忘れられた、幻の靴下よ。

「これ、代わりに、ね?」

私より落胆する夫が小さなポーチを差し出しました。

余分に買い求めていたお土産らしいのですが、

これがまた、ペルーっぽくて本当に素敵。

アルパカの毛で編まれた毛織物のポーチで

温かみのある配色と民族の誇りを感じる美しい模様が。

ジッパーの端にはカワイイ房がついていて、

裏地もとても丁寧に仕上げられています。

手に取ると、何とも優しく柔らかない手触り。

そのタグには「MUNAY」というブランド名らしき文字と

うつむいて毛織物を紡ぐペルーの女性の姿が描かれています。

「アルパカの毛で織って、天然素材で染色してます」的なことが

スペイン語で短く記されていました。なるほどなるほど。

にしても「MUNAY」って何か意味あるのかしら?

ちょっと調べてみると、ペルーのホテルやリゾートの名前に

この「MUNAY」という表記が散見されます。

地名かとも思いましたが、どうやら、古代インカの聖なる言葉らしい。

「munay」とは古代ケチュア語で「I love you」という意味で

また「あるがままで」をあらわす哲学的な言葉。

また古代よりインカのシャーマンたちに受け継がれてきた

偉大なる9つの儀式を「Munay-ki」と呼ぶそうです。

何だか、ありがたくなってきたぞぉ。

縁があって私の元にやってきた可愛いアルパカポーチ。

大きな大きな「Munay」な気持ちが詰まっているようです。

ありがと。幻の靴下のかわりに、大事にするね。

さあ、今日から、いつもの夫婦二人暮らしが復活です。

(写真は)

優しく温かな風合いのポーチ。

モフモフのアルパカ君のお顔が浮かぶよ。

ジッパーを開けると、アンデスの風の匂いがした、

ような気がした(笑)。