ぼくたちニーズ

「男もすなる日記というふものを

女もしてみんとてするなり」と始まるのは「土佐日記」。

男だけ、女だけの楽しみにお互い首をつっこみたくなる気持ちを

実に端的に表した名文コピーですが、

平成のグルメ市場でも、

この「土佐日記」的発想が儲かりの秘訣になるようです。

日曜朝の人気番組「がっちりマンデー」、

今朝のテーマは驚きの坪月商を誇るの怪物店特集でした。

坪月商30万超えれば繁盛店と言われる飲食業界で

驚異の100万超えを叩きだしているモンスター店を紹介。

感心したのが徹底的に男性ターゲットに絞ったイタリアン酒場。

都内でオフィスビルが増えている武蔵小杉にあるお店なのですが、

これが実に男前なイタリアンなのであります。

店の前には赤提灯ならぬイタリア国旗を模した3色カラーの提灯が。

店構えは超入りやすい大衆酒場風、

スタッフは威勢よく大きな声でお出迎え、

その日の鮮魚は市場みたいに発泡スチロールの箱に入ったまま、

スパークリングワインはがっつりジョッキでガブガブスタイル、

前菜もカルパッチョもお皿からはみ出す豪快な盛りっぷり、

イタリアンには珍しく酎ハイ各種も取りそろえ、

男子にとって敷居の低い、入りやすいコンセプトに貫かれているのです。

結果、お店は大繁盛。

「イタリアンってお洒落なイメージだし」「女子会って感じだし」

「なんつーか、男同士では入りにくいし」と

尻込みしていた男子たちがわんさか押し寄せ、

同時に元々イタリアン好きな女子たちも

庶民的な雰囲気とコスパの良さに惹かれてやってくるというW効果で

坪月商100万超えの怪物店となっているのでありました。

女もすなるイタリアンといふものを男もしてみんとて・・・

「土佐日記」的発想が大成功したケースといえそうです。

男子にも人気といえば「俺のイタリアン」がフロンティア存在ですが、

そうそう、この元祖「俺~」シリーズも今や色々展開。

先日、ラグビーの大会で福岡を訪れた息子が

「俺の割烹、行ってきたよ」って言ってたっけ。

「俺の割烹」。笑える。

会社のHPを見てみたら、

「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」「俺のスパニッシュ」、

「俺のやきとり」「俺の割烹」「俺のだし(そば・おでん)」「俺の焼き肉」

そして「俺の揚子江(中華)」と「俺シリーズ」がずらりラインアップ。

立食メインの手軽なスタイルでお手頃価格で楽しめる味の世界は

国境もジャンルも軽々と越えているのですね~。

うふふ・・・こうなってくると、時間の問題ではなかろうか。

男子もすなる甘味処、俺の甘味処、なんてできちゃうのも(笑)。

あんみつ、お汁粉、抹茶宇治金時にクリーム白玉。

甘いもんをつつきたいのは女子だけではないはず。

がっつり丼で食べるこしあんたっぷりの粟ぜんざいとかね~。

誰が開店しないかな~。

ぼくたちニーズに応える、ぼくたちの大好きな甘いもんやさん。

(写真は)

初夏の遊歩道、

主役は清楚なマーガレット。

白いレースのワンピースをまとった少女みたい。

こんなにキレイなのに自らの魅力にまだ気づいていない、

そんな健康的な美しさが、素敵。