秘密の山菜

まあ、なんて瑞々しい緑でしょう。

旬の山の恵みにほれぼれ。

採れたて、とびきりの山菜を

さあ、どうお料理しましょうか。

夫がいただいてきた見事な山菜2種。

「セリ」と「シドケ」。

何でも山菜名人に同行した番組スタッフが採ってきたお裾わけとか。

採りたてぴちぴちぴかぴかの山菜の美しいこと。

目にも鮮やかな「セリ」の緑色は

スーパーで売っている栽培ものとはまったく違います。

さっと茹でて、そうねぇ~、胡麻和えにでもしましょうか。

そして、もうひとつが実に珍しい「シドケ」。

正式名称は葉の形がモミジに似ていることから「モミジガサ」、

東北地方を中心に「シドケ」「シドキ」「スドケ」の名前で愛されています。

その語源は採集するとすぐ「萎れる」からとか。

「しおれる」→「シドケル」→「シドケ」と転じたようです。

それだけ新鮮さが命、めったに口に入らない貴重な山菜で、

みちのくでは、もっぱら「山菜の王様」と珍重されています。

「シドケ」は深い山の沢筋の斜面や杉林の近くに自生するとされ、

採れたときには自慢したくなる存在だとか。

山好きの人たちにとって採集自慢になるキングオブ山菜で、

自生している場所はトップシークレット、機密事項(笑)、

採れる場所は人には教えたくない山菜なんだそうです。

目の前の青々とした見事な「シドケ」も

そんな秘密の花園で摘まれてきたのでありましょうか。

貴重な山菜「シドケ」は独特の香りとほろ苦さが特徴。

またカロチンがキャベツの10倍近く含まれ、栄養価もすぐれた山菜。

採ってきたスタッフ情報によると

苦味が強い葉っぱはてんぷらに、

茎はキンピラにしても美味しいらしい。

さあて、キングオブ山菜、どういただきましょうか。

な~んて、のんびり悠長に構えていたら「シドケ」ちゃいますね。

山の恵みが萎れてしまわないうちに

手早く下ごしらえだけでもすませておきましょう。

よく晴れた初夏の朝、緑濃い山の恵みを料理する。

キッチンにいながら森林浴をしている気分。

山の空気をごちそうさまでした。

(写真は)

心が洗われるような鮮やかな緑。

どんな絵具もこの緑にはかなわない。

美しい天然色よ。

自然の配色をしばし観賞。

さあ、急いで下茹でしますか。