梅と桜とわたしと

桜前線が青森に到着しました。

昨日14日、青森地方気象台は桜(ソメイヨシノ)の開花を発表、

平年より10日、昨年より8日も早い開花で、

1956年の統計開始以来、2002年に並んで最も早い記録です。

大変だ大変だ、北海道ものんびりしていられませんぞ。

本州最北の青森に歴代1位の早さで到着ということは

桜前線、すでに津軽海峡を渡り始めたということ。

春の津軽海峡をピンク色の桜前線がわっせわっせと北へと進む様子が

目に浮かぶ・・・ような気がする(笑)。

桜前線が津軽海峡を渡るには大体1週間から10日ほどかかると言われますから、

え~とぉ、青森で4月14日に開花ってことは・・・14+7=21日??

最短で21日に道南で桜、咲いちゃうかも???

こりゃ、大変だ大変だ。桜前線御一行様のご到着準備急がねば(笑)。

まあ、実際にはこの期間の天候や気温に左右されますから、

計算通りにはならないと思いますが、

今のところ28日と予想されている札幌の桜開花も早まるかも。

今年のGWは桜満開のもとで楽しめそうですね~。

ああ、長く待った甲斐があるってものです。

うふふ、今から桜色の御一行様のご到着が待ち遠しくてなりません。

お~っと、北海道のお花見は桜だけではありません。

冬の長い北国では桜と一緒に梅の花もほころぶのです。

桜ばかり気にかけて、ごめんごめん。

向こうのつぼみも膨らんできたかな。

マンションの裏口に続く遊歩道にある見事な梅の木のもとへ。

まあ・・・遠目からほんのりとかすか紅色に染まっているような・・・

そんな錯覚をしてしまいました。

まんまるい梅のつぼみが老成した枝にほのかな彩りを添えています。

まだほころぶには至りませんが、膨らんだつぼみのなかから

くすくすっ・・・ふふふっ・・・

梅の花の忍び笑いが聞こえてきそうな気配が。

咲く準備は万端、スタンバイOK、後は、春の神様のキューを待つだけ。

静かに桜前線を到着を待つ見事な梅の老木、

これで幾度の春を迎えることになるのでしょうか。

梅は一輪一輪ちらほら咲き始めが見頃とも言われますが、

まだ花が咲く前の姿に思わず見とれることがあります。

梅の老木のごつごつした木肌、まばらにある太い枝や幹が長い年月を経て、

斜めに伸びているさまは、実に味わい深い美しさがあります。

古の人々はその姿に長寿への憧れを託し

「疎痩横斜(そそうおうしゃ)」と呼んで、慈しんできました。

枯れて、痩せて、疎らで、斜め横になるさまを尊ぶ優しさ。

それは、人生を尊ぶ優しさ。

年々歳々、梅の木の枝ぶりに心惹かれていく自分がいます。

老成美を感じさせる「疎痩斜横」の樹勢を仕上げていくためには

木が若いうちからどんどん剪定をしてあげるんだそうです。

桜と違って梅の木はいくら切っても大丈夫、

むしろ切った方が良いとも言われます。

いっぱい傷つき、いっぱい折れてもなお生き続ける、

すべすべの肌やしなやかな体をうしなっても、

しっかり地面に根を張って生き続ける梅の木よ。

あなたの姿に人はいつか来る老いの日々を重ねるのか。

梅も桜も、もうすぐ咲くよ。

幾つになっても

今が人生の春。

今日を大切に。

明日を信じよう。

(写真は)

春の青空に向かって

人生重ねた枝を伸ばす梅の木。

その枝ぶりを観賞すべし。