永遠サンド

高校サンドよ永遠に。

別れの春、学び舎の姿は消えても懐かしのパンは残った。

今月末で閉校する赤平高校の売店で売られていた名物パンが

閉校後も製造元のパン屋さんで販売を続けられるそうです。

北海道新聞の夕刊が伝えた小さな記事。

赤平高校の生徒たちに半世紀以上も愛されてきた「高校サンド」、

小ぶりの食パンにジャムとマーガリンをはさんだ素朴なパンですが、

春からもパンを作っていた山平菓子舗の店頭で販売を継続、

高校がなくなっても美味しい思い出は残ることになりました。

良かったね。

誰が名付けたか、「高校サンド」。

町の人なら誰もが一度は口にしたことのあるソウルパンなのでしょうね。

懐かしの学び舎は時の流れのなかに姿を消しても

山平さんとこのこのパンを頬張れば、

食べ盛りのお腹と心を満たしてくれた美味しい記憶が蘇ることでしょう。

賑やかだった炭鉱の灯は消え、人口も減少するなか、

「高校サンド」の灯は消さず。

町のパン屋さんの心意気が嬉しい。

子供の頃、ウチの近所にあった小さなパン屋さんにもあったなぁ。

素朴でシンプルで甘~いサンドイッチ。

その場で食パンをスライスしてくれて、

目の前のガラスケースの中には長方形の琺瑯製の容器が並んでいて

それぞれにジャム、チョコクリーム、ピーナッツクリームがたっぷり入っていて、

「えっと、チョコとピーナッツ」なんて注文すると

お姉さんが細長い木のへらで、それはたっぷりと塗りつけ、はさんでくれて、

「はい、おまちどうさまぁ~」って白い紙袋にくるんで渡してくれたっけ。

ふわふわの耳つきの白い食パンの真ん中が

ずっしりしたチョコクリームの重さでつぶれて薄くなっていた様子まで

実にはっきり覚えている。

香ばしい耳の方から真ん中のチョコの山に向かって、

そろりそろり、ゆっくりゆっくり、慎重に食べ進んでいったものだ。

時々はみ出してくるチョコクリームの溶岩流との甘い戦いが、

楽しかった、美味しかった。

そして真ん中のチョコの溶岩ドームに到達した時の達成感よ。

薄くなった食パンとたっぷりのチョコクリームを

口の端からこぼれないように一気に押し込む背徳にも似た恍惚さよ。

ああ、カロリーなんて脳細胞のどこにもなかったあの頃に、戻りたい(笑)。

食パンに大量のチョコクリームやピーナッツクリームなんて、

基礎代謝量の落ちた今では、絶対に恐ろしくて注文できない(笑)。

そういえばアメリカの子供たちの定番お弁当、

「ピーナッツバター&ジェリーサンドイッチ」も赤平の高校サンドも

「脂+糖」たっぷりの恍惚サンド。

基礎代謝量も運動量も多い青春期の特権サンドとも言える(笑)。

嘘かホントか、平均的なアメリカ人は高校を卒業するまでに

1人当たり1500個のピーナツバター&ジェリーサンドを食べるとか。

赤平の高校生は3年間で何個の高校サンドを食べたのだろうか。

細胞の何%とかは高校サンドでできていたのかもね。

懐かしい味が残って、良かった良かった。

(写真は)

昨日、コストコで調達した全粒粉ブレッド。

ライ麦にオーツ麦にヒマワリ種に亜麻になんか色々。

ついつい健康系パンにチョイスするお年頃になりました(笑)