スマ勉せんせい

立春イブイブの札幌は

朝から時折強い風が屋根の雪を吹き飛ばしていきます。うー、さぶっ!

しかし、受験生にとってはいよいよ本番、

サクラ咲く春を目指して今が正念場でしょうか。

がんばれ~。

昔、「いえ勉」、今「スマ勉」。

受験勉強のスタイルも時代とともに大きく変わってきました。

まじめな昭和の受験生はひたすら「いえ(家)勉」。

暖房つけても足元が冷える自宅の勉強部屋で

腰に毛布をまきつけて、ひたすら問題集と向き合ったあの日々。

受験勉強とは家の勉強机にしがみつき、ひたすら孤独に闘うものだった。

図書館など人のいるところでは集中できないし、

その往復にかかる時間さえ惜しい気がして、「いえ勉」一本。

というか、ほかの選択肢なんてなかったし、考えられなかった。

そして時は過ぎ、母になったかつてのカチコチ受験生は

わが息子の受験勉強スタイルに、まっこと驚いたものでした。

基本、家で勉強する姿をほとんど見ることがない。どこで勉強するかといえば、

塾の自習室だったり、図書館だったり、近所のスタバだったり。

「家勉は誘惑が多いんだよね~」と彼はのたまう。確かにね~。

う~んと背伸びをしたその後ろにベッドがあるし、

片手を伸ばした先にはギターがある。

ちょっとだけ寝ちゃおうよ~、ちょっとだけ弾いてみようよ~、

甘い誘惑に勝てるボクではないと、自己分析はAランク(笑)。

で、もっぱら「外勉」、「カフェ勉」で乗り切った受験でありました。

そして今、現役の受験生たちはネットでお勉強が当たり前。

今朝のめざましテレビでもスマホ片手のいまどきお勉強スタイルを紹介。

日本語を瞬時に英語に変換してくれるLINEの英語通訳アプリなどなど

最新ツールを賢く利用しておりました。

今や受験勉強に必要なのはペンとスマホの二刀流、「スマ勉」の時代か。

自宅で「家勉」している女子中学生、数学のある問題がわからない。

すかさず問題文をスマホでカシャ!

画像をLINEで友達に送信、「解き方教えて!」。

瞬時に返信が返ってくる。

「○○を△△すればいいんだよー」。「あ、そーか、解けた」。

きょうびの「家勉」、せんせいはスマホでつながる友達、なのだ。

しかし、問題を聞かれた方の友達は勉強に集中できないのではなかろうか、

なんて思うのは、それこそ老婆心、のようで、

「え~、全然~、気にならない、人に教えると自分も勉強になるし~」とのこと。

なるほどね~。確かに教えることで自分のスキルが上がるのは事実ですが、

それ以上に、勉強中にスマホをいじることは呼吸するのと同じようなもんで、

もはや集中を削ぐような雑音でも何でもないってこと。

まさに「スマホは臓器」でありますね。

心臓や肺の存在をいちいち気にしないのと同じ、か。

毛布を腰巻していた時代の受験生は

問題を解きまくり、手を動かし、ひたすら書いて、覚えたものですが、

「スマ勉」時代の現代の受験生は

スマホで誰かとつながることで、勉強の成果を上げているようです。

受験勉強と書いて「孤独」と呼んだあの頃とは、ちょっと違うのかも。

「お母さん、キレイごとって思うかもしれませんが、

厳しく辛い受験、最後の最後に支えになるのは、友達ですよ」。

息子の母校のベテラン先生の言葉がふとよみがえります。

たくさんの受験生を見守ってきて感じるのは「友達」の力だと。

本番間近、心身共に苛酷な時期、彼らに最も力を与えるのは

「あいつも頑張ってるから、俺も頑張ろう」という、友情だと言うのです。

しんどいのは自分だけじゃない、お互い負けないで、突っ走ろうぜ!

確かに息子の受験を通して実感しました。彼は友によって支えられているなと。

受験はある意味団体戦、チームの力かもしれません。

「家勉」でも「スマ勉」でも、スタイルの変遷はあろうとも、

そう、受験生諸君、キミたちは孤独なんかじゃない。

キミととも頑張るチームメイトはいっぱいいるよ。一人じゃないよ。

さあ、受験本番まであと少し。

キミのスタイルで、突っ走れ~!

(写真は)

もし、今の自分が受験生だったら、

こんなブックス・カフェでお洒落に勉強してみたい。

素敵な出会いがもれなくついてきそうな気がする(笑)。

ま、指先が凍えるような孤独な勉強部屋も

今となってはよき思い出ではあります。

天然の頭寒足熱だった、なぁ。